パラダイヌ/シェリングフォード³
幾何学的空模様
感覚異常の都市の底で
（このまま彷徨っては…）
夜が明けてしまうから

幾千もの不協音
鳴り響く先に揺れる影が
（この目で見るまでは..）
真実も分からない

繰り返す交差点の向こうで
同じ目が背中を見ている
鏡が網膜を灼く前に
捻じ曲げた音で
壁と空が混ざりだす

らららら

不思議とパラレル覗いたら
深く、深く
見えるかもね
(あ～)

不出来な言葉を紡いでも
重ならない、重ならない！
また息を吸う
(そうかい？)


嘘つきはスケアクロウ
汚れて傷んだ腕は捨てて
(窓に反射する幽霊の正体は？)
知らぬままでいたいのなら

星の海は逆位相
足を踏むたびに消える雨が
(もう、何やっても同じだ！)
紐解ける理由もない

朽ち果てる導火線の不能で
細切れの手形は消え入る
私が知らぬままの世界
抉じ開けた音で
雨も雲も踊りだす！

不純なαを除いたら
鈍く、鈍く
成せるかもね
（え～)

不気味なβを連ねても
嵩張らない、嵩張らない！
まだ息を吸う
（後悔？）