ワタシは欲しいんでス!
皆がきっと欲しがるもの!
どーしてか?理由?そんなの知るわけないのでス!
だから探してるというのに
アナタはとんだおばかさんでスね!
ワタシの手元にはないのでス

そのアイテムの名は……



「バッチリお答えいたしましょう!」

ありゃりゃー?
誰だろー?

「この世界の王様ですよ」

そーなんだ!
とっても楽しい人だネ!









うがあああ!!!
どうして!?
ワタシは頑張ってるのに!
どうして皆みとめてくれない?
どうしてワタシから目をそらすの?
どうしてワルい子みたいに言うの?

うー><
分かんないよぉ

そんな目むけられるだけじゃぁ
ちゃんと悪いところ言ってくれないとー



うおおおおお!!
くっそおおおお!!
全部壊れろおおおおおお!!
なくなっちゃええええええええええ!!!!

!?

いたいいいいいいいいいいいいいいい!!
暴れまわってたら……
タンスの角に小指ちゃんをぶつけた……
ざ・くらっしゅ!
い、痛いよぉ……



ワタシはのーみそ空っぽのおばかちゃんだから使えないけどさ
周りのあたまいっぱいの偉い人たちは色んなアイテムを作ってきました

例えば、頭がぐちゃぐちゃしたときに使うならコレ!
コノ子のお名前は『おふとん』といいまス
色々とわかんなくなって困ったちゃんなときには、これに顔をうずめましょー
そして両足をばたばた!
気が付いたらあたらしい太陽をみれるのでス!
だいじなのは、顔をしっかりうずめることですス
あ、でも……
ぎゅーってしすぎると、太陽じゃなくて川をみることになるから気をつけてネ!

他はねー
何もやる気がないときにはコレ!
この袋に入った白い粉をパクッと食べちゃいまス!
え?
それはワルい子?
何を勘違いしてるのですか?
コノ子のお名前は『こむぎこ』といいまス
ぱくぱく食べてたら、いつのまにかなくなりまス
すべてのものはいつかなくなってしまうのでス
カワイソーなコノ子のためにもがんばろう! ってなるのでス

まーまー
どの説明を聞いてもワタシにはさぱっりですヨヨヨ
さぱっりさっぱりぱりっぱりー



アイテムを開発した博士がやってきました!
ワタシを見てひとこと

「ばかだ あほだ」


わかんないなー?

「君はもっと成長すべきだ」

せーちょー?
それって体が大きくなるってことカナ?
それなら問題ないのですヨ
しんちょーは伸びました
たいじゅーも増えました
夢と希望がつまったところもおーきくなりました
せーちょーしてるでしょ?

「精神的にな」

せーしん……?
何だかヤな響きですネ
ワタシきらいです
ソレ



ありゃりゃ?
博士はどこへ行ったのですか?
ふわっと消えちゃいました!
ばいばーい!

おっきくおっきく手をぶんぶん
最近のワカモノはれーぎがなってないなー
あいさつもせずに帰っちゃうなんて

と、そこにくるくるちゃんが降ってきました!
白くてふわふわなくるくるちゃん
追いかけるとぴょんぴょんって逃げていくのでス

追いかけっこは楽しいでス
でもね
ほんとーの意味に気付いたとき
それはとってもおそろしーものなのでス

本当はナニも追いかけてなんかいないんでスヨ

手を伸ばす
ふわふわちゃんに
手にはひやっとしたかんかく
きもちわるいー
でもでもワタシはおばかさん
だから怖いモノなんてないの!
ぎゅっと手の中に……

ふわふわちゃんはワタシの手の中にすっぽり収まる
ワタシはぎゅーっとぎゅーっとする
ふわふわちゃんはぐっすり眠ってるみたい



おばかさんはすごいみたい!
だってね
あのね
お隣の博士二号さんは出来なかったヨ

ふわふわちゃんと仲良く出来なかった
ぎゅーってしても下からずるって出てきちゃってた
とっても怖がってた

もしかして……
じつはワタシってスゴイ子?

いやいや
まさかねー






なになにー?
ここから右はおばかさんが行く道
ここから左はエライ子が行く道

ふーむ

じゃーワタシは右だネ!
れっつごー!

道にはたくさんお花が咲いていまス
ちょうちょがパタパタ飛んでいまス
ありゃりゃ?
あれは何だー?

あら、博士さんだ

「こんにちわー」

笑顔であいさつ
大事なコトだよネ

「○■×△▼*※〒◇●」

ありゃりゃ?
さっぱりだー


そこでニューアイテムの登場でス!
これを使えばみんなの言葉がわかっちゃう!
すごいでしょー

「こんにちわー」

もー一回あいさつ!

「☆☆☆★☆☆☆☆★★☆」
「そーだねー。お星様いっぱいきれーだねー」

どーやらこの博士さんはニセモノのよーでス
博士さんはきちんとお話できるヒトでしたから
んー、でもー
ここにいるっていうことはニセモノではないからー……

博士三号さんですネ!


もうちょっと歩きまス
とことこてくてく歩きまス
と、ここでまた博士さんのとーじょーですっ!

「こんにちわー」

笑顔であいさつ
大事なコトだよネ?

「ばかだ あほだ」

きゃはっ
どーしちゃったんだろー
博士さん面白いこと言うなー

おばかさんは三号さんだヨー? お話もできないの

「お前はばかだ」

知ってるヨー

「お前はあほだ」

分かってるヨー

「それがあほなんだ」

んー?
難しいこと言うなぁ
ワタシは自分がそうなことをみとめてるのに、それがあほ?
わかんないヨー

「否定してみたらどうなんだ」

そんなことしないヨ
だって本当のことなんだもん
嘘じゃないんだもん
だからワタシは否定しないんだヨ



ねーねー、ここに来るまでに博士三号さんとあったヨ

「誰だそれは」

博士三号さんだヨ

「この道には誰も居ない」

誰もー?
ワタシと博士さんはー?

「私達も本当は居ないんだよ」

世界って難しいネ
ねー、博士さん、後ろでピカピカ光ってるアレはなぁに?

「そんな物ないだろ」

えー、あるってー。ぴかぴかだヨ

「お前の目がおかしいのだろ」



むー
良いもん良いもん
くるくるぱーの博士さんには見えないんだもん
ワタシの目は特別だから見えるんだもん
えっへん!
まー、どーでもいいことなんだけどネ
何かさえも分かんないしさ
アレが何なのか分かったらもうちょっとおりこうさんになれるかも!
でもワタシの脳ミソはぐちゃぐちゃだからなー
何も入ってない空っぽナノ

おばかさんだからね






ちょっきんちょっきん横あるき
ちょっきんちょっきんハサミは痛いぞ
ちょっきんちょっきんお前をきるぞ
ちょっきんちょっきん食べるとおいしい
ちょっきんちょっきんいただきます

どーぞ!
れっつ蟹ぷれぜんとです






かにさんと あそんでいると かしこい ワタシが あらわれました

かしこい ワタシは いいました

「馬鹿な私は惨めね」

むつかしい ことばを つかいます

「早くこちらへいらっしゃいな」

てで おいでおいで します

「貴女が欲しい物はこちら側にあるのですよ」

「ちがうよ」

「何が違うと言うのですか」

「ワタシはかしこくないたいんじゃないよ」

「馬鹿なまま、惨めに生きていくというの!?」

「おばさんでもいいんじゃないかな ワタシはワタシがすきだから」

「貴女、頭おかしいんじゃないの!?」

「うん」

「否定しなさいよ! そんなんだから惨めなのよ!」

「わたしにはほしいものがあるから」

「馬鹿な貴女には探せないわよ」

「それはワタシにしかみえないものだから」

「それはこちら側にあるのよ」

「ちがうよ こっちにあるよ」



「あなたはなくしちゃったんだよ でもワタシにはあるんだよ」



《心の審判はいつもあなたの判断を狂わせます》

《何故ならば、彼らはレアカードをもったいぶって見せたがらないからです》



「かしこいワタシはワタシはきらい」

「私も馬鹿で惨めな私は嫌いよ。消えれば良いと思うわ」

「かしこくなっちゃうとね、だいじなものがみえなくなるんだよ」

「何よ。ただの言いがかりでしょ」

「あなたにはスーパーパワーがありますか?」

「何それ。笑わせないでよ」

「かしこくなっちゃったワタシはめがわるくなっちゃってさみしいです」

「はぁ?」

「たのしいせかいがみえなくなります」

「貴女が見てるそれは幻覚でしょ? 全てまやかしよ。嘘っぱちよ!」

「それでもいいんじゃないかな だってたのしいから」

「いつまでも子供ではいられないでしょ。そんなことも分からないの!?」

「ワタシはスーパーパワーもってるよ かしこいワタシはどうかなー」

「そんな物、要らないのよ」

「そっか……」



このまま おはなし してても ずーっと つづいちゃうので そこのあなた!

がめんの むこうの あなたです!

ずばり あなたは どう おもいますか?

かしこく なりたい ですか?

それとも おばかさんの ままで いたいですか?

こたえは ひとそれぞれ です



でもね

わたしは おもいます

それは なんだか とっても すごく ちょっとだけ さみしいです

はかせさん にも もう あえない

にゅーあいてむ も みれな い

さみしい です

でも せかい は うごい て いきま す

おばかさん は だめ な こ だから

ばいばい なのです

どれだけ がんばって も

さいご に は ばいばい なの です

さみしい な

でも しょうがない な

いま ワタシ が いる せかい は とっても たのしい せかい です

これから ワタシ が いか ない と いけない せかい は さみしい です

きっと いま おもって る こと も わすれ ちゃう ん です

たのしかった なぁ

ばいばい

ワタシ は つよく なり ます

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

スーパーパワー ……目指したのはマジキチさん…………

色々と崩壊中ですが、前のバージョンで続きです

閲覧数:260

投稿日:2012/02/12 16:57:03

文字数:4,090文字

カテゴリ:小説

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  • ゆるりー

    ゆるりー

    ご意見・ご感想

    なるほど、自分には主人公の考えてることがよくわからん((第一声がそれかよ
    なんか「ぎゅーってしすぎると川が見える」にウケましたww
    アリサさんはこういうのも神ですけど、ギャグの面白さも神ですよね。
    自分も上手く書けるようになりたいです。
    自分でギャグ書いてもあんまり面白くなかったりするんですよ。
    …あれ、脱線したorz

    2012/02/12 18:59:55

    • アリサ

      アリサ

      メッセージありがとうございます

      書いてる本人も、主人公の考えてることが分かりません
      とりあえず変な子です
      でも、誰よりも頑張って自分らしさを貫いて生きた子です……っていう設定

      ギャグ、神ですかw
      ありがとうございます
      普段喋るときには「お前の話、オチないよな」っていつも言われますがw


      ゆるりーさんのギャグ、すごい好きですよ
      ニヤニヤしながら読めるというか何ていうか……

      それではゆるりーさんも頑張って下さいね^^

      2012/02/12 21:41:00

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