【偽リナキ世界】
正直者だけが住む
美しい場所があるという
誰も嘘を吐かず
誰もが本音を晒す
陰りなき世界
偽リナキ世界

滑稽だと思うのは
僕の瞳が濁っているから？
愚かな欺瞞だと嗤うのは
僕が嘘つきだからなのか？

誰かが誰かを想って吐く
優しい小さな嘘も
許さない世界
偽りなきは本当の正しさか
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聖者たちだけが集う
眩い楽園があるという
僅かな疵もなく
少しの間違いもない
完璧な世界
偽リナキ世界

息苦しいと感じるのは、
僕の心が歪つだから？
未来なき旅路と嘆くのは
僕が傲慢だからなのか？

零れ落ちる涙の理由も
隠すことが出来ない
曇りなき世界
それを美しいと呼べるのか
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愛シキ君に伝える詩
哀シキ心も守れない
なにもない
ここは
偽リナキ
歪ツナな世界



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【いつわりなきせかい　ひらがな】
しょうじきものだけがすむ
うつくしいばしょがあるという
だれもうそをつかず
だれもがほんねをさらす
かげりなきせかい
いつわりなきせかい

こっけいだとおもうのは
ぼくのめがにごっているから？
おろかなぎまんだとわらうのは
ぼくがうそつきだからなのか？

だれかがだれかをおもってつく
やさしいちいさなうそも
ゆるさないせかい
いつわりなきはほんとうのただしさか
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せいじゃたちだけがつどう
まばゆいらくえんがあるという
わずかなきずもなく
すこしのまちがいもない
かんぺきなせかい
いつわりなきせかい

いきぐるしいとかんじるのは、
ぼくのこころがいびつだから？
みらいなきたびじとなげくのは
ぼくがごうまんだからなのか？

こぼれおちるなみだのりゆうも
かくすことができない
くもりなきせかい
それをうつくしいとよべるのか
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いとしききみにつたえるうた
かなしきこころもまもれない
なにもない
ここは
いつわりなき
いびつなせかい