ずっと前から
あなたが私を知る ずっとずっと前から
あなたの事が好きでした
君の顔が見たくて
用も無いのに冷やかしに
参考書、探しているフリして
君の姿を探してた
本って買うと
結構バカにならないけれど
でも近くに寄りたくて
今日も似たような雑誌を手に取った
いらないアピールかな
こっそり名前を見て
話題を探して口を開いた
初めて話した君の声は
私の頭の中を 暖かく染めた
ずっと見ていたから
ずっと見ていたいから
横顔とか 背中とか 時々跳ねている髪も
笑顔も営業スマイルなのかもしれないけど
あなたの全部が好きだから
恋の参考書を探して
いつものように立ち寄った
でもどれも全然参考にならなくて
なんで少女漫画のように行かないのかな
理不尽な恋に溜め息をついた
「好きな人がいるんですか?」
その時隣から聞こえたのは
大好きな君の声で
慌てて前髪を撫でつけた
そんな私に君は笑う
ああ 恥ずかしい 何してるの私
でもその笑顔が好きだなって
これが最後のチャンスかもしれない
ここで逃してしまったら
もうきっと言えないままだ
僕も好きな人がいるんですよって
君は視線を落として いつもの優しい声で
なんだそっか 私 一人で恋してたんだ
もう何にも言えないよ
「君にね」
ずっと前から好きでした
小さく震えている肩も
桃色に染まる頬も
桜色の唇も
年はきっと離れているけれど
でもそんなのもう関係ない
好きになってしまったのだから
私も言わなくちゃ
慌てて紡ぐ 好きの言葉
でもね
君が私を知る ずっとずっと前から
私は、あなたのことが大好きでした
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