私の心の中の水槽は
雨が降りやまぬせいで
塩水で溢れかえっている
長いようで　短い１年で
私はちっとも変っていない

あなたの事を　思い出すと
ちっぽけな水槽の中で
大きな津波がおこると
わかっているのに　見捨てられたのに
なぜあなたの事を忘れられないんだろう

わかってるよ
あなたが居ないから　失ってしまったから
せめてこの水槽の中にだけ
塩っ辛い水とともに　
入れておきたいから　忘れたくないから

ねぇ、いつ私の元に帰ってきてくれるの？

私の頭の空の雲は
悲しくもないくせに
味のしない塩水をながす
短いようで　長い数日で
空はいろんな顔を見せる

あなたの事を　思い出すと
ちっぽけな水槽そのものが
大きなヒビが入ると
知っているのに　嘘をつかれたのに
なぜあなたの事を忘れられないのだろう

気づいてるよ
あなたが居ないのは　騙したから
せめてこの水槽の中にだけ
塩っ辛い水とともに
入れておきたいから　殺したいから

ほら、私に・・・嘘ヲツイタカラ

別れ際　あなたは囁いた
『またすぐに好きになるから
君のもとに帰って来るから』

嘘つき　嘘つき　嘘つき

３日後あなたの隣には―――
私の知らないあの女

私のあなたの心の顔は
雨が降りやまぬせいで
ガラスが曇っていた
遅いようで　長い１年で
私はあなたの仮面に気づく

知っている？
あなたが居ないのは　入れといたから
小さいこの水槽の中にだけ
塩っ辛い水とともに
閉じ込めておいたから　殺したから

ほら、ワタシニ・・・嘘ヲツケナイ