初デートはホラー映画
手を繋いで観ていたけど
買い物に付き合っても
今じゃ僕の先を行くの
まるで僕の姿がまさか見えてないのかい?
デートって言うよりか実は買い物の方がメインなのか?
「いーの、いーの!」なんて君はまた随分大らかだけど
数ヶ月前の僕らとの温度差は否めない
互いの距離や歩幅はズレているんだけど
それでも僕は歩みを揃えたいとは思ってるんだ
君は話し下手な僕に
話しかけてくれるけれど
初めてのときめきとか
今じゃどこ吹く風なんだ
だって君の話は自分のことばかりでさ
君がネイルを変えたんだとか僕にはまるで興味ないから
「いーね、いーね!」なんて僕も言うこと出来ないからさ
数ヶ月前の僕らの姿はそこには居ない
好意と不満の比率が逆になったから
これ以上僕ら歩みを揃えられると思えないんだ
数年後に聞いたんだ
君が結婚する話
いつでも笑顔が絶えない
お似合いの二人らしい
毎日君の話を聞いていたのが嘘みたい
だって今じゃ君が何処でどうしているかすら知らないから
「いーさ、いーさ!」なんて僕に言う資格は無いんだけど
恋に落ちた僕も君も何処にももういない
今更君を取り戻すつもりも無いんだけど
どうしたらもっと優しく出来たんだろう?と思うんだ
僕らは大人になったからさ
「いーよ、いーよ!」なんて君の話を聞けば良かった
ネイルくらい僕が先に気付けたなら良かった
僕の先を歩きながら振り返る君に
「ありがとう」って口下手でも今の僕なら伝えるんだ
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