「ごめんなさい…ごめんなさい…」
啜り泣く声と小さな呻き声が響く部屋の中。
女帝が二羽の金糸雀の羽をもいだ後、毎日黄緑の姫君は女帝を止められなかったことを悔やんで泣いていました。
片翼ずつをもがれた二羽の金糸雀。
彼らは裂くような痛みに顔を歪めながらもお姫様に応えました。
「…泣かないで、お姫様。私達はあなたの忠告を分かって歌ったのだから…」
「…そう、お姫様のせいじゃないです」
大きな鳥籠に捕らえられたままの金糸雀は日に日に弱っていきます。
赤と青の騎士が西の国にたどり着いた頃、姫君は密かに城下へと向かっていました。その昔、まだ姫君が幼い頃にきいたおとぎ話を思い出しながら。
『―――西の国と東の国の間にはその昔栄えた都があった。その都は今は存在さえも疑われる、“魔法”を操る者達の都。
今は亡きその都の血族が心から願う者の望みを叶えてくれるという―――』
コメント1
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ご意見・ご感想
華龍
ご意見・ご感想
初めまして。華龍と申します。
こちらのうたものがたりの話を見させていただきました。
とてもおもしろいですね。続きがとても待ちどうしいです。
なにかお手伝いが出来ればな…と、思います。
こんな私で良ければ、コラボに加えさせてもかまいませんか??
と言っても、あまり役には立ちません…orz
ホントに役に立たないを事を承知の上で検討お願いします。
あと、この作品をブクマさせていただきますね!!
それでは、失礼しました。
2010/03/31 03:49:21
ちかお
華龍さん
初めまして、ちかおと申します。
うたものがたりを読んで頂き、なおかつ嬉しいお言葉まで頂きましてありがとうございます!
コラボについては、話を全て書き終えた上でたちあげられたらと思っております。
時間が掛かってしまうかと思いますが、たちあげられた際はよろしければどうぞご参加くださいませ^^
それでは、どうもありがとうございました!
2010/04/02 00:43:34