（Aメロ）
鉄の扉が　ガチャリと　閉まり
オレはむくりと　目を覚ます
『しばらく　私　旅に　出ます』
手紙の　答えは　ハワイの　チラシ　

（Bメロ）
南の　島が　たったの　5万？
それは　猫も　杓子も　行くでしょう
だけど　少し　待って　くだせー
七日も　外泊　されちゃ　死んじまう　　

(サビ)
銀の　缶詰　フタが　開かニャイ
猫の　パンチじゃ　粉砕し　ちゃう
『チンして　食べて』と、言われても
そもそも　猫に　レンジは　使えない

旅に　出るなら　連れていけよ　
猫は　家族じゃ　ないのかい？
言いたい　ことは　まだまだ　あるけど
今はただ　ニャア　しか　言えない

（Aメロ）
窓を　ガリガリ　やって　みたけど
すべては　後の　祭りの　ようで
派手に　ドタバタ　騒いで　みても
大家の　一人も　やって　来ない

（Bメロ）
省エネ　モードで　床へと　転び
天井　みつめて　干物の　ポーズ
水さえ　あれば　十日は　持つけど
カロリー　ないから　バタン　キュー　　
　

(サビ)
三途の　川を　ジャブジャブ　渡る
極楽　行きの　遊覧　航行（ゆうらん　こうこう）
船頭　さんの　話に　よれば
オレは　彼女の　10番目（メモリアル）　キャット

仲間が　向こうで　手招き　してる
これが　ホントの　マネキ　猫
さよなら　バイバイ　オレの　ヴィーナス
その時　あの子が　『待って』と　叫んだ

（間奏）

（Cメロ）
弱った　オレを　抱き　寄せて
あの子は　一人　泣いて　いたのさ
『ゴメンね　私の　猫　ちゃん』
甘い　音色を　響かせ　ながら

（サビ）
いつも　あの子の　悪い　癖さ
反省　するけど　改善　しない
『今度　私、　グアム　行くんだ』
涙の　切れ間に　悪魔の　笑顔

旅行の　チラシ　バリッと　破る
開いた　ドアから　タタタと　逃げる
君は　慌てて　オレの名　呼ぶけど
今はただ　ニャア　しか　言えない