【A1】
天地の狭間にただ独り 空を流離(さすら)い
戦のときは過ぎて 人はこの身を厭(いと)う
【B1】
三日月の夜 ひび割れた鱗を
恐れずに抱きしめ 微笑んだ君
【S1】
その汚れなき瞳に 愛しさ溢れて
小さな温もりが 寂寞溶かす
『この日々よ どうか永久(とわ)に』 想いを託して
黄昏の空の彼方へと 咆哮(うた)がこだます
【A2】
街人(まちびと)の目に追われふたり 丘を彷徨う
平和の世に無用と 畏(おそ)れを受けたがため
【B2】
十六夜の日に かぎ裂きある翼に
頬よせ“旅しよう”と 誘った君
【C】
花びらのよう こぼれた血紅(あか)
削れ行く命 天に叫んだ
『誰でも良い どうか救いを!』
思いたくない その息吹が その鼓動が停まるとは
【S2】
その汚れなき瞳を 失いたくない
温かな命を 繋いでほしい
『目覚めたとき 私が居なくても泣かないで』
そっと紡いだ咆哮(うた) 地平に星が流れた
【S3】
その澄んだ魂に 想いを届けよう
幾千の夜を越え 愛し続ける
『貴方が生きる限り 心は共にある』
暁の空 風の咆哮(うた)が 遠くこだます
Howling Aria
LIMさんの曲(http://piapro.jp/t/pj6Z)に歌詞を書かせていただきました! 雄大で温かくて、どこか切ないメロディーに一聞きボレし、書いている間たびたび涙ぐんでいました…良い曲だー!! 今ちょっぴり瞼が腫れています^^;
『Howling』は『風のうなる音』という意味もあるそうで、タイトルはそこに引っ掛けて『風の歌』のつもりです。鱗とか翼とかのキーワードだけで『ドラゴン』を表そうと頑張ってみました^^ ひとりぼっちの歴戦の竜と、温かい心を持つ少女のお話。大きくて長生きな生き物の持つ深い愛情が、少しでも表現出来れば幸いです。
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