雨で濡れてた
いつかの宝物は
暑くなって乾ききっていった
陽炎が揺れる
アスファルトの上を
小さい頃眺めていた
優しい母に
叱られたそんな日もまた
日差しはいつもと変わらなかった
聞こえる蝉の声
駆けていた太陽の下
この先僕らどうなるんだろう?
って悩んで笑った
遠い日々は
思い出になった
夏の匂いは線香花火だ
気づいたら過ぎ去ってしまった
もう戻れないな
いつの間にか僕ら大人になった
アルバムの中は煌めいて
『またね』の『また』はまだ先で
次会う時はどんな顔したらいいの?
あの頃見えなかった景色は広がって
驚く顔が目に浮かんじゃうな
弾け飛ぶサイダーの蒼色が
今は違うように見えて
この先僕ら変わっちゃうことは
知ってたけど誤魔化した
無くさぬように
思い出になった
空の景色は七色だったんだ
気づいたら変わってしまった
もう戻れないな
いつの間にか僕ら忘れちゃうのかな
一度きりのこの時を僕らは生きてる
そんなこともあったな
戻れない時が増えていく
思い返せば幸せだったな
遠い夏は今も
宝物なんだ
輝いてたんだ閃光花火は
気づいたら消え去ってしまった
もう戻れないな
いつの間にか時間は過ぎていった
いつの間にか僕ら大人になった
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