ブコウスキーの当て書き 不始末をポケットに
あのライトノベルの端っこから零れ落ちた
夏が咲いた
炭酸水の底で檸檬が泳いでいる
感情の奥の希死念慮も そういうものだろう
乱反射の向こうで太陽光を睨んだ
夜を生きる僕らで駆けよう!
僕らが大嫌いだった
爽やかなあいつらに唾を吐いてやろう
この街の未解決事件は
あの日々の答えぐらいさ
意解けない謎を結んで行く
あの煌めきは名探偵が逃した一等星
未熟な感情がスクリーンの向こうで傷んでいた
分かるだろうか?
アルバムの隅っこで肖像も褪せていく
僕らが置き忘れた未完の名作とともに
君が言い残した あの質問の意図とか
答えのないまま考えておくよ
僕らが大怪獣だったなら
厳かな全部をぶっ壊してやるのさ!
あいつらには分からんような
思想が僕らの宝物さ
利害の外側をなぞって行く
あの直向きな箒星がなぞっていった声明
僕らが投影していた物語の登場人物達は
まだ死んでいない
意解けない謎を結んで行く
あの煌めきは名探偵が逃した一等星
彼のヒロインの憂鬱より憂鬱だった 僕らの夏へ
覚えているかい?
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想