7 misaki その2


 misaki  〔なるほどね変な男に絡まれないためだね!〕
 MASATO  〔はい、実際でもそんな人いませんけどね〕
 misaki  〔いやーわからないよーいろんな人いるしね。それにリンちゃんはギルド以外の人とはあまり話さないでしょ〕
 MASATO  〔そうですね、確かに言われてみるとギルド以外の人はわかりません〕
 misaki  〔レンの考えは結構いいアイデアだったかもよ〕
 MASATO  〔そうですかねー〕
 misaki  〔でもさーギルドの人には教えたほうがいいんじゃない?〕
 MASATO  〔はい、いずれはみんなに教えようと思います。はっきり言って別に隠しているわけじゃないですけどね。〕
 misaki  〔うん〕
 MASATO  〔適当に始めたらなんかこうなっちゃったみたいな感じです〕
 misaki  〔そうなのねw〕
 MASATO  〔misakiさんにも知ってもらえてうれしかったです。ありがとうございました〕
 misaki  〔いーえこちらこそw教えてくれてありがと、それとあたしのこと呼ぶときはmisakiでいいよ〕
 MASATO  〔えーでもmisakiさんのほうが私よりもぜんぜん歳上ですよ〕
 misaki  〔あーおばさんあつかいしてるね。怒っちゃうよ!〕
 MASATO  〔えーーちがいますって!!じゃあmisakiちゃんってこれからは呼びます〕
 misaki  〔おkこれからはもっとフレンドリーにいこう〕
 MASATO  〔はい、ありがとうございます!〕
 misaki  〔もー敬語がかたいなーーww〕
 
 その後私とmisakiちゃんはよく話すようになりゲーム内で行動することも多くなった。ギルドのメンバーの中ではmisakiちゃんと一番多く会話をしている。
 ゲームを進めずにただ話をして終わる日もあるくらいmisakiちゃんとは親しくなった。私にとってmisakiちゃんはお姉さんのような存在に感じられた。
 ある日私とmisakiちゃんが話しをしているときギルドメンバーのターナカさんが声をかけてきた。
 
 ターナカ 〔二人ともひま?ちょっとアイテム取りに行くの手伝ってー」
 misaki  〔いいよーMASATOも行けるよね?〕
 MASATO  〔はい、平気です〕
 misaki  〔じゃ、いこー〕
 ターナカ 〔おう、わりいちょっと待って〕

 この時、ターナカさんから私に個人チャットがきた

 ターナカ 〔おうmasato、最近ずいぶんmisakiと仲良さげだな〕
 MASATO  〔はい、よくお話してます〕
 ターナカ 〔あれだぞー使ってるキャラがかわいいからって惚れるなよー〕

 一体何を言い出すのかと思えばこの人、ああそうか・・私が女ってことはミスティさんとmisakiちゃん以外知らないのであった。 
 なんだろう・・この人misakiちゃんのことが好きなのかな・・?もしかして私が邪魔ってこと?私はストレートに聞いてみた。もしそうだとしたらターナカさんにも私が女の子だということを教えて安心してもらおうと考えた。

 MASATO  〔あの・・もしかしてターナカさんはmisakiちゃんのことが好きなんですか?〕
 ターナカ 〔え?俺が?〕
 MASATO  〔はい〕
 ターナカ 〔wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww〕

 ちょ、長、ていうかターナカさん笑いすぎ。どうしたのだろうか。私は不思議に思った。

 ターナカ 〔おいおいおいおい、そうきたかwwびびるぜマジでwwそれはないってw〕
 MASATO  〔なんでそんなにおかしいのですか?〕
 
 私はmisakiちゃんがバカにされているようで少し腹が立った。

 ターナカ 〔まあまあ、なんでもないって、とにかくあいつとの恋愛は禁止な〕
 MASATO  〔どうしてですか?〕
 ターナカ 〔うーーーー後悔させたくないからかな〕
 MASATO  〔なんで後悔するんですか?〕
 ターナカ 〔うーーんなかなかつっこむなwwキャラはかわいいけど中身は違うからな〕
 MASATO  〔実際に見たんですか?misakiちゃんを〕
 ターナカ 〔うん、正直に言うとある。なんつーかまぁ、すげーブスだったと、そういうことにしといてくれ。〕
 
 私はものすごく腹が立ってきた。確かにこの人は私が男だと思っている。misakiちゃんとああ仲良くしているのを見れば私が男として好意を持っていると見えていても不思議じゃない。当然恋愛意識はないが女友達として私はmisakiちゃんのことが好きだ。その友人が実際の本人はブスだから後悔するからやめておけなんて言われたら、誰でも怒るはずだ。
 
 MASATO  〔わかりましたよく覚えておきます。でも私はmisakiちゃんに恋愛意識はないので心配しないでください〕
 ターナカ 〔そうか、ならいいんだけどな〕

 ターナカさんという人はギルドの中では陽気な人でムードメーカーでもある。誰とでも気さくに話ができ彼を嫌っている人はいない。私にもこのギルドに来たときからよく声をかけてくれて感じのいい人だなと思っていた。それなのに今はなんだろう、こんな嫌味を言う人だったなんて私はその日以来ターナカさんが嫌いになった。しかし、むこうはそんなこと知らずいつも通り話しかけてくる。揉め事になったりするのも嫌なので適当な感じでいつも受け流している。


8 茜へ続く

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ネットゲームで出会った人達  7 misaki その2

閲覧数:88

投稿日:2010/10/16 17:11:37

文字数:2,555文字

カテゴリ:小説

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