月は高く輝いて 手を伸ばしても
遥か遠くに届く筈のない祈り
雲に姿隠しても 傷つく事ない
僅かに降る雨が月の涙
僕の生み出す雲に 月が翳る事はない
幾ら手を伸ばしても 触れる事が出来ないように
今はまだ遠い月
久遠の時を過ぎて 何時かこの祈りが
受け止めてもらえるよう
真昼の夢の月に 風が口づけて
醒めない月の眠る横顔見つめて
輝きを変える月は 一体何を望む?
誰かの強い願いを 聞き続けた月は
今もまだ永い月
永久の夢を見つめて 何処にこの心が
散らばってもいいよう
過去に消えた輝き
悠久の空に伝えて 何故この夢路に
月の光がないのかと
ご意見・ご感想