醒めない夢を見る　絵本の中のような
無邪気に走り出す　羽のように軽やかに

照明の照らす舞台の上で踊る　そっと一人で
エラスコットの包む脚を　ブーツに変えて

静かな部屋に落ちる一滴の
旋律に乗せて
合わせ鏡に映る姿見つめ
蒼白く微笑んだ

遠くで声がする　微睡む意識の中
動かぬ悲しみも　いつの日か終りが来る

グルタラールの匂いに包まれて眠る　そっと独りで
白いドレス翻した　あどけないままで

宵闇を照らす月を映してる
微かに歪んだ
リノリウムの床に響く足音
扉（ドア）の前で止まった

見上げた夜空流れた星々は
終わりの始まり
小さな窓の向こう側の景色に
幾つもの物語

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さめない　ゆめをみる
えほんのなかのような
むじゃきに　はしりだす
はねのようにかろやかに

しょうめいのてらすぶたいのうえでおどる
そっとひとりで
えらすこっとの　つつむあしを
ぶーつにかえて

しずかなへやにおちるひとしずくの
せんりつにのせて
あわせかがみにうつるすがたみつめ
あおしろくほほえんだ

とおくで　こえがする
まどろむいしきのなか
うごかぬ　かなしみも
いつのひかおわりがくる

ぐるたらーるのにおいにつつまれてねむる
そっとひとりで
しろいどれす　ひるがえした
あどけないままで

よいやみをてらすつきをうつしてる
かすかにゆがんだ
りのりうむのゆかにひびくあしおと
どあのまえでとまった

みあげたよぞらながれたほしぼしは
おわりのはじまり
ちいさなまどのむこうがわのけしきは
いくつものものがたり