この街はどうにも 空が狭い
星と語ろうって ビルを登った

でも黒い雲の隙間を覗き 夜を拝んで見ても
まだ何でもない俺の上には 星は見えなくて

帰ろう 帰ろ 四畳半の我が家へ

懐かしい港の声 弱く儚い漁火に
手を振って 背中を向けた 終わる場所じゃあないと

遠く 遠く
あの日の夢を 乗せて煌めく 星の子守唄



故郷の海には帰っていない
背中の曲がった 父が居るから

まだ俺の倍も背が高かった 父が空を指差し
ほら星がとても綺麗に見える 船の上でさ

帰ろう 帰ろ 櫂を失くした俺も

懐かしい潮の香り 瞼の裏の漁火に
涙して 目覚めればまた 夢の続きが此処に

遠く 遠く
届かぬ夢を 何度目の春 星の子守唄



帰ろう 帰ろ
誰か呼んで居るだろ

懐かしい港の声 遠く揺らめく漁火に
手を振って 背中を向けた 記憶も今じゃ薄れ

帰ろう 帰ろ
あの日の夢を 乗せて煌めく 星の子守唄





・読み


このまちはどうにも そらがせまい
ほしとかたろうって びるをのぼった

でもくろいくものすきまをのぞき よるをおがんでみても
まだなんでもないおれのうえには ほしはみえなくて

かえろう かえろ よじょうはんのわがやへ

なつかしいみなとのこえ よわくはかないいさりびに
てをふって せなかをむけた おわるばしょじゃあないと

とおく とおく
あのひのゆめを のせてきらめく ほしのこもりうた



ふるさとのうみにはかえっていない
せなかのまがった ちちがいるから

まだおれのばいもせがたかかった ちちがそらをゆびさし
ほらほしがとてもきれいにみえる ふねのうえでさ

かえろう かえろ かいをなくしたおれも

なつかしいしおのかおり まぶたのうらのいさりびに
なみだして めざめればまた ゆめのつづきがここに

とおく とおく
とどかぬゆめを なんどめのはる ほしのこもりうた



かえろう かえろ
だれかよんでいるだろ

なつかしいみなとのこえ とおくゆらめくいさりびに
てをふって せなかをむけた きおくもいまじゃうすれ

かえろう かえろ
あのひのゆめを のせてきらめく ほしのこもりうた

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

星の子守唄

藤木イソグさんの曲http://piapro.jp/t/LXSg

中二真っ最中で夢を追う青年が、夜にふと立ち止まってみようとしても、都会の空じゃろくに星も見えないという、あまり明るくない歌です。
望郷の歌、と言っても良いでしょうか。
時々は実家に帰りましょう。

閲覧数:266

投稿日:2015/04/22 01:15:41

文字数:913文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

  • 関連動画0

  • 藤木イソグ

    藤木イソグ

    ご意見・ご感想

    こんばんわー!藤木です(*^▽^*)

    いえいえ、星の子守唄拝見させていただきました。
    故郷の空と都会の空の星の見え方って違うって私も前によく感じる事がありまして
    共感できる素敵な歌詞です。
    また海もよく感じられますね!個人的にはそんなに時代が古いとは思いませんでした
    よー!

    でわでわ、大切に選考に加えさせていただきますので
    この度はありがとうございました!

    2015/04/23 00:20:06

オススメ作品

クリップボードにコピーしました