ー クリスマスに悪いことをすると、サンタさんは来てくれないんだって
雪の降るクリスマスイブ。ボカロ一家は家の飾り付けをしていました。
「メーちゃん!これはこっちの方が良いと思うよ」
「青?ここは赤の方が良いわよ」
「そうかな…?」
「そうよ」
正確に言えば、ボカロ一家で一番年上であるメイコとカイトが飾り付けをしていました。他では…
「あー!リンちゃん!」
「?」
「レン君も!」
「?」
「ほらっ、私が代わるから!」
ミク、リン、レンの3人は料理を担当していました。ですがリンとレンは不器用なようで、唐揚げを揚げすぎて真っ黒にさせてしまいました。
「「ミクお姉ちゃんごめんなさい」」
2人はミクに代わってもらって、今にも泣き出しそうな顔で謝りました。
ミクはそんな2人の頭を撫でて微笑みました。
「大丈夫。じゃあ、2人はお皿を並べてくれる?」
2人はその言葉にパッと明るくなり、
「よしっ、やるよ!」
「分かった、リン!」
早速張り切ってお皿を並べに行きました。ところが、
『ガッシャーン』
「何事!?」
違う部屋で飾り付けをしていたメイコ達にもその音は聞こえていました。メイコ達が駆けつけると、そこにはお皿の破片を前方に撒き散らしながら倒れているリンとレンがいました。
「お兄ちゃんは救急箱持ってきて!」
「わ、分かった!」
ミクの指示によりカイトは救急箱を取りに行き、ミクとメイコは2人を立たせ、怪我がないか調べていきました。その途中…
「うわーん(〒_〒)」
いきなり2人同時に泣き出しました。特に怪我した様子もなく、顔面が打ち付けたせいで赤くなってるくらいだったので怪我のせいではないでしょう。
「ごめんなさい…。ごめんなさい…」
泣きながらずっと謝っているリンとレンをミクとメイコは慰めました。優しく頭を撫で、きつく抱きしめました。
「大丈夫よ。しょうがないわ。後は私達でやるから」
「遊んできな^ ^」
2人は同時に小さくコクンと頷くと、リビングへ向かった。
「クリスマスに…悪いことしちゃったね」
「うん…。僕にサンタさん来ないのかな…」
「私にも来ないかも…」
2人はまた泣き出しそうになって必死に堪え、また泣き出しそうになって必死に堪え…を繰り返していました。
そんな2人をドアの隅から見ていたメイコ、カイト、ミクの3人は顔を見合わせて頷き、また自分の仕事に戻りました。
その後、一家全員でクリスマスパーティーをしました。これといって何事もなく、一家は楽しいひとときを過ごしました。リンとレンも楽しそうでした。ですがサンタさんが来るか来ないか、とても心配なようです。
1日は早いことに、あっという間に終わってしまいました。そして、もう寝る時間。
「サンタさん…来てくれなかったらどうしよう…」
「私にも…来てくれないかも…」
また2人は泣きそうに。そこに、ミクがやってきました。
「2人とも早く寝な。早く寝ないと、サンタさん来てくれなくなっちゃうよ」
「でも私達、」
「悪いことしちゃったし…」
2人の言葉にミクはクスクス笑い出しました。
「面白い2人。サンタさんはたとえ悪いことをしちゃったとしても頑張っててやってしまったことなら来てくれるのよ。だから大丈夫!2人の所に絶対くるよ。だから早く寝な」
ミクはそう言って部屋から出ました。リンとレンは顔を見合わせて、
「寝てみよっか」
「そうだね」
次の日の朝、まだ皆は寝ています。勿論、リンとレンも。その2人の枕元には小さいプレゼントが置いてありました。そのプレゼントに、ちっちゃな手紙がくっついてました。手紙には『サンタさんより』という文字。
そしてリビングに飾られているクリスマスツリーの下には、赤・青・緑・オレンジ・黄の包装紙に包まれているプレゼントが5つありました。
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ご意見・ご感想
白雅
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今日は!白雅ですっ(бwб●ノ
読ませていただきました!
ボカロクリスマス!
レンリンかわいいです><!!!!!
サンタさんが来てくれてよかった!!!(笑
私にもサンタさん来るでしょうか??(笑
2009/12/11 17:42:37
テンネ
白雅さん、メッセージ有り難うございました!!
アイコンがカイト・・・ということは、カイト好きですか?
だとしたらすいませんm(_ _)m
カイトの台詞が・・・・;
ですが、最後まで読んで下さり有り難うございました!!
白雅さんにもきっとサンタさん来てくれますよ^^
悪いことをしなければ大丈夫です(笑
本当に有り難うございました^^
2009/12/11 18:54:30