大きな足に隠れ　覗き見るは貴方
そんな私見て　微笑みくれた　
光る陰る表情は　かぐや

出会った頃は二人　小さく
今はもう大人に
本当はわかっていた
月にゆくこと

闇に光る月から現れる天女も
あまつかぜ　強く　吹き付けて欲しい
をとめの姿見れずとも
貴方　この世に留めんと

初めて出会った場所　思い出すことは出来ない
けれど
二人で見た月と
貴方のその悲しげな瞳は　忘れはしない
いなくなると知っても
慕う気持ち　雲に隠せず
貴方の白い肌伝う　心まで冷やす雨
真っ赤な目　雨粒ぬぐう振りで

闇に光る場所へ
貴方　帰ってしまうとして
私を忘れるだろうか
叶わなかった恋を　胸に抱いて
今夜　月へゆく

闇から降り注ぐ光
眺めては貴方想い
満ちては欠ける月に重ねて
今夜　また　月を見る