気が触れるくらいに肥大化していく愛と時間の負債で
君をここに縛り付けていたように
僕自身さえも未だ一つも進めやしないまま
背後に迫る限界を恐れて
抜け出せないスパゲッティシンドローム
藻掻く程に絡まった
互いを繋ぎ止める嘘という延命装置が
殺した未来に何が待っていたのかなんて興味もないさ
終局にさえ置いていかれたような
ふたりは騙し合って事切れるのを待っていた
変わらない季節と既視感だけが僕らの生きた証じゃ
失った物の重さに見合わないし
隣で眠る君が見る夢の世界にはきっと眩しい光が溢れて
まだ見ぬ春が待つだろう
ひび割れて綻んでそれでも僕らは楽園を探し歩いて
いつしか大人になれると信じていたんだ
長すぎる夜があざ笑うように僕らを閉じ込めたまま
欠けた月を隠し君の顔も見えなくなる
重ねた両手の隙間を
すり抜けた光が広がっていく理由に
まだ気づかないでいた
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想