気が触れるくらいに肥大化していく愛と時間の負債で  
君をここに縛り付けていたように
僕自身さえも未だ一つも進めやしないまま
背後に迫る限界を恐れて
抜け出せないスパゲッティシンドローム
   
藻掻く程に絡まった
互いを繋ぎ止める嘘という延命装置が
殺した未来に何が待っていたのかなんて興味もないさ
終局にさえ置いていかれたような
ふたりは騙し合って事切れるのを待っていた

変わらない季節と既視感だけが僕らの生きた証じゃ
失った物の重さに見合わないし
隣で眠る君が見る夢の世界にはきっと眩しい光が溢れて
まだ見ぬ春が待つだろう

ひび割れて綻んでそれでも僕らは楽園を探し歩いて
いつしか大人になれると信じていたんだ
長すぎる夜があざ笑うように僕らを閉じ込めたまま
欠けた月を隠し君の顔も見えなくなる

重ねた両手の隙間を
すり抜けた光が広がっていく理由に
まだ気づかないでいた

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スパゲッティシンドローム

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投稿日:2024/04/19 12:31:10

文字数:390文字

カテゴリ:歌詞

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