サビ
月夜響く琴と笛 目合ふ(まぐわふ)ことなき その果てに
いづこへ続くこの想い 行かぬものと知りながら
A
高く望むその身ゆえ 御簾(みす)で霞んだその姿
おのが心を引き裂かん 蓮(はちす)の花に結びゆく
B
夜深く白く光り差す 垣間む(かいまむ)肌の白ければ
この手一つ送りけむ
サビ
月夜響く琴と笛 逢ふ瀬なき今 物の影
清けし(さやけし)夜半(やはん)の雲間から 我が身照らす望(ぼう)の月
A
舞楽舞ひたる御身をば 霞んで身ゆるその姿
閉じた心を揺すり開く 浜梨に想いやる
B
十五夜悲しく照らし出す 戸はひっそりと蔦絡み
忘れ草と手が参る
サビ
月夜響く琴と笛 目合ふ(まぐわふ)ことなき その果てに
狂おしき刻の狭間より 夜霧棚引く孫廂(まごびさし)
B(or C)
袖を濡らす勿忘草 隔つ小柴の分かつ方
優しき姿目に映る
サビ
さやと揺らす仄風(ほのかぜ)に 揺らぐ事なき その眼(まなこ)
言の葉もなく背が遠く 闇の彼方へ消え失せる
月夜響く琴と笛 目合ふ(まぐわふ)ことなき その果てに
密と知りぬる浮き世こそ 涙多かれ忍ぶ恋
勿忘草に想い寄せ 夫な(せな)が元へと上がりゆく
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