一歩、もう一歩。
ちゃぷん ちゃぷん…
踏み出す度、響く水音。
足の裏に伝わるひんやりとした感触。
ちゃぷん ちゃぷん…
前後左右、どこを見ても広がる青の上。
時折浮かぶ雲をも踏み締め、ゆっくりと進む。
足の下、広がる青の底は見えない。
それでもただ淡々と歩くだけ。
沈むことはないと知っているから。
ちゃぷん ちゃぷん…
ちゃぷん ちゃぷん…
ちゃぷん ちゃぷん…
いつしか時は夕暮れ。
青は橙から紫紺を経て闇色。
仄かに足元を照らす星の光。
それだけを頼りに前へ、前へ。
ちゃぷん ちゃぷん…
ちゃぷん ちゃぷん…
ちゃぷん ちゃぷん…
前を見る。果ては無い。
どこまでも続いているだけ。
ちゃぷん ちゃぷん…
ちゃぷん ちゃぷん…
ちゃぷん ちゃぷん…
ちゃぷん ちゃぷん…
ちゃぷん ちゃぷん…
ちゃぷん ちゃぷん…
もうすぐ、夜が明ける。
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