主に小説を書いてます。 基本短編ですが、思い付きで先の見えない連載を書いて行き詰まったりもしてます。 基本的に勢いとか思い付きで書いてる。 最近読むばかりで書いてない。 あまりボカロ関係のことは呟きませんが、Twitterやってます。IDはsuco_chiです。
プロフィールを見る投稿作品38作品
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「ねぇお兄ちゃん、今欲しいものって何かある?あ、アイス以外で!」
「欲しいもの?」
リビングのソファー、いつものようにお兄ちゃんの膝に座ってそう言った私に、こてん、と首を傾げたお兄ちゃん。
ちょっとかわいい…なんて思いながら、私は言葉を続ける。
「もうすぐ、お兄ちゃんの誕生日でしょ?去年みたいなサプ...膝上の幸せ
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《本物の初音ミク》を探す男がいた。
本物を求め、男は世界中に存在する初音ミクの情報を集めた。
しかし、リアルもネットも男からすれば複製やまがい物の初音ミクばかりが溢れ、なかなか本物だと思える初音ミクを見つけることはできなかった。
そんな日々が続き、疲れ果てた男は酒場で「どうすれば本物の初音ミクに出会...本物の初音ミクを探して
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8月31日『初音ミク』の誕生日。
今日はネットのあちこちがそれを祝う作品で溢れている。
「さて、次はどの動画見よっかな?……お、『【ミクさん】ネギケーキつくってみた【おめでとう!】』かぁ!サムネはなかなか美味しそう!」
かくいう私も『初音ミク』だ。
いつもはマスターの作った曲にあわせて、時には一人で...『初音ミク』の誕生日
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※注意
この物語の持つ世界観にはかなり独特な独自設定が多いです。
このシリーズを読んで最初から読んでいる方は大丈夫だと思われますが、設定を知らないまま読むと色々と訳が分からない可能性が高いのでご注意下さい。
独自設定まとめ
http://piapro.jp/t/tqoK
では、前のバージョンから本文...それでも僕らは歌い続ける 幕間
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・科学の進化により、ボーカロイドは人に限りなく近く見える実体ボディを持っている。
・一度全てが消された後の世界。しかし、一部のボーカロイド達は、マスターの意向によりシェルターに入り消えることを逃れ、後に目を覚ました。
・目覚めたあとのボカロ達は、基本的に同じシェルターで目覚めたもの同士コミュニティー...それでも僕らは歌い続ける 独自設定集
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「ただいまっ!お兄ちゃん!」
言うが早いか、カイトに正面から飛び付くミク。カイトはそれを受け止め、その勢いに少しよろめきつつもしっかりとミクを抱き返す。
「おかえり、ミク。外、寒かったろ?冷たくなってる」
言って、カイトがミクの頬を両手でスリスリと擦る。ミクは猫のように目を細めて嬉しそうに笑う。
「...無自覚に相愛(カイミク)
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♪~
「…」
カチカチ
室内に響くのは、ゲームのもの静かBGMとボタンを押すだけ。
画面の前では、ルカがゲームのコントローラーを握っている。
♪~
「…」
カチカチ
ここ数日、珍しくリビングのゲーム機はルカに占領されていた。
今も、どことなく満ち足りた表情で無人のリビングで画面を眺めながら時折指先を...ルカのお気に入り
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一歩、もう一歩。
ちゃぷん ちゃぷん…
踏み出す度、響く水音。
足の裏に伝わるひんやりとした感触。
ちゃぷん ちゃぷん…
前後左右、どこを見ても広がる青の上。
時折浮かぶ雲をも踏み締め、ゆっくりと進む。
足の下、広がる青の底は見えない。
それでもただ淡々と歩くだけ。
沈むことはないと知ってい...そらうみ
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「ねぇマスター、クリスマスってどうやって過ごすものなの?」
「んー…なんかこう、ケーキとチキンを食うとか。あと、とりあえず『メリークリスマス』って言っとくといいと思うな」
「じゃあマスター、『メリークリスマス』の『メリー』って何」
「あー…なんかあれ、『おめでとう』とかそんな感じ。ほら、『ハッピーバ...それでも僕らは歌い続ける 番外クリスマス編
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『いいのか?』
いいんです。今更止めるなんて言いませんよ。
『はぁ…。お前、案外強情だよな』
…すみません。
『いや、いいよ』
でも…やっぱりすみません。
『そうやって謝るとこ、……に似てるよ』
ずっと、一緒に暮らしてましたから。
『そうか…。そうだな』
じゃあ…お願いしますね。...それでも僕らは歌い続ける 5:困惑
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風の強い日は、なんだか少し不安になる。
家族と離れて一人暮らしだから、というのもあるだろう。
住んでいるアパートが安普請で、吹き付ける風の音がよく聞こえるのもきっと原因の一つだ。
『…だからって、そんな理由で呼び出さないでくれない?いい年した大人の男の癖に』
「いいだろ別に。ちゃんと歌も歌わせるぞ?...あなたの為に歌う歌
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まず始めに言っておこう。
話の題を見て「電波」だの「妄言だ」だのと思った者がいるとして、私はそれを否定しない。
なぜなら、私は今から自分が語ろうとしているのが如何に荒唐無稽な話であるかを自覚しているからだ。
そう、私は周りから奇異の目で見られるであろうと解っていながらもボーカロイドという存在が神にな...電波な考察 -ボーカロイドは神になりえるか-
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パソコンが立ち上がり、私は目を覚ました。
…真奈香さんは結局余裕がなかったのか、私が最後に起動してから一週間ほどたっていた。
時刻はもうすぐ日付が変わるといった頃。
…あれ?
これはマスターのパソコンなので、真奈香さんが私やその他音楽のプログラム以外を立ち上げることはまず無いはずなのだけど、何故かメ...お盆とマスターとミク 後編
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半年前。それまでは、たとえ仕事が忙しくても週に一回は私を起動させてくれていたマスターが急にパソコンすら立ち上げなくなった。
最初は「仕事がきつくて疲れてパソコンに触る気力もないのかなー」くらいに思っていたけど、二週間が過ぎ、もうすぐ一ヶ月が過ぎる頃になると「マスターの身に何かあったのでは」と心配にな...お盆とマスターとミク 中編
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私の今の持ち主の人は大学生で、ちょっと前はテスト期間とかでなかなか私が歌うような暇はなかった。
パソコンを立ち上げてもレポートを書くばっかり。たまにネットで調べ物をしてついつい関係ないページを見るくらいのことはあっても私の出番はなかった。
だけど、テストが終わって夏休みに入ってからは、私は毎日のよう...お盆とミクとマスター 前編
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あなたに会いたい一心で モニターブチ破ってきたの
常識法則無視して モニターブチ破ってきたの
だってこの前言ってたじゃない モニター越しに言ってたじゃない
私と直接触れ合うのには この液晶が邪魔なんだって
ねぇ… ねぇ… ねぇ…
あなたに会いたい一心で モニターブチ破ってきたの
常識法則無視して モ...あなたに会いたい一心で