《本物の初音ミク》を探す男がいた。

本物を求め、男は世界中に存在する初音ミクの情報を集めた。
しかし、リアルもネットも男からすれば複製やまがい物の初音ミクばかりが溢れ、なかなか本物だと思える初音ミクを見つけることはできなかった。

そんな日々が続き、疲れ果てた男は酒場で「どうすれば本物の初音ミクに出会える」と嘆いた。
すると、たまたまそこに居合わせた客ががこう言った。

「自分の家にくれば、本物の初音ミクを見せることができる」

男は、一も二もなくその話に飛び付いた。


―――「これが、本物の初音ミクだ」

そう言って手渡されたのは、薄く小さな箱のようなものだった。
そこに描かれていたのは、某動画サイトの市場などで幾度となく目にした、見覚えのあるイラストとロゴ。
中身も確認する。紛れもない、現物。

確かにそれは、間違いなく本物の《初音ミク》だった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

本物の初音ミクを探して

それが彼女の全てであるとはいえない。
けれどそれは間違いなく彼女である。

そんな感じ。



日付変わったし小説ともいえないしょうもない短文だけど、せっかく考えたので投稿してみた。

遅くなっちゃったけど、ミクさん誕生日おめでとう!

閲覧数:204

投稿日:2012/09/03 13:07:52

文字数:385文字

カテゴリ:その他

  • コメント1

  • 関連動画0

  • 時給310円

    時給310円

    ご意見・ご感想

    いやホント、元々は音声ソフトにジャケットイラストがついただけの一商品が、5年の間にどえらい事になったものですよね。
    自分もつくづく、おかしな世界に足を踏み入れたものだと実感しましたw

    2012/09/02 23:06:39

オススメ作品

クリップボードにコピーしました