たずねて 誘い歩く道
霞空の 紺色
わかれて 綴り語る恋
月夜の下の想い草
橋 今にも崩れそうな
歩くツラさを伝えて
水 流るる河の上で
離れた両手 伸ばす
命の火影 ゆらりゆら
紅い刀の響きで
花びら落ちる ひらりひら
崩れゆく涙の石
恋がれた者の 瞳 映した
わすれて 唄い進む道
朧月の 金色
とぎれて 語り描く恋
記憶の中の思い癖
声 今にも壊れそうな
過去の苦しさ伝えて
水 流るる頬の側で
重ねた両手 離す
切なき道も はらりはら
朽ちてく百合の弾みで
花びら落ちる ひらりひら
零れゆく雫の玉
恋がれた者の 心 映した
壊れて消える ぽたりぽた
落ちてく影の涙で
貫き刺さる ふらりふら
生まれた者よ 永遠に――
この身の火影 ゆらりゆら
紅い刃の光で
花びら堕ちる ひらりひら
朽ちてゆく想い蕾
恋がれた者の 命 咲かそう
うすれて 迷い迷う未知
黒い霧の 染色
なくして 綴り描く恋
散り去る 懐かしい花
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