ごめん、海斗。

あたしはやっぱり・・・。

「XXXX（帰らぬ）ヒトの 過酷なる真実を放て」


「XXXX（帰らぬ）ヒトの　無悲慈なる真実に向かえ」

ありがとう。

【キミがいない】家出少年と迷子少女Ⅶ【世界の方が間違い】

決めた。　あたしは真実に目を背けない。


海斗は・・・。　ミクの言葉を思い出す。



「海斗君は・・・
メグちゃんをかばって電車に轢かれて
死んじゃったんだよ・・・。」

そう・・・。　あたしはもう記憶を閉ざさないと決めたんだから。


でも、どうしてもココロが叫んでる。
やっぱりあたしは目を背けた。　２回も。

海斗を探す。　やっぱりいないんだ・・・。
そろそろ家に着く。　やはり、海斗は・・・死？

まだ家に戻っちゃだめだ。
あたしは直感的にそう思った。

確かここで海斗は・・・
もう一度あの場所、踏み切りに立った。

メグ「あ・・・。」

思い出した。

あの日、あたしは海斗と、この踏み切りへ来ていた。
あたしが踏み切りを渡っている途中に電車が来て、
そのあたしを海斗が突き飛ばして、
海斗は轢かれた・・・。

やっと分かった。



あれ？この煙は何？
あぁ、海斗のお葬式か・・・。
さよなら、海斗・・・。



次の日、あたしはまたこの踏み切りに来ていた。
海斗のせいであたしは迷子に、迷子少女になったんだよっ・・・！

「海斗のもとへ逝きたい。」
ココロが叫んでる。
それはあたしも同じ。


海斗・・・ごめん。
あたし、海斗がいないと生きていけれないから・・・。

もう元の世界には戻れないけど海斗がいないのなら生きている意味がない。

何日も海斗を探して迷子になった。

メグ「あたしかっこ悪いよねｗ」

カーンカーン・・・

電車が来る。　とたん、あたしは踏み切りへ飛び出す。
あれ、涙が出てきた。　安心したのかな。

キミのいない世界のほうが――

間違い、だから。

さよなら。

・・・あれ、ここはどこだろ。海斗がいるところかな。

ここで海斗を探せば見つかるよね。

その瞬間、あたしは轢かれていた。

これでハッピーエンｄ・・・

―ＥＮＤ―