優しさに溢れた姿
胸の奥へ入り込んでく
その日から眺める君は
頬を紅く染めさせるんだ
たとえこの糸が繋がることなくても
幸せになれた想いせめて知ってて欲しい
手に包める程の小さな鉢に
咲く花一輪植えて君の元へ
高鳴る鼓動が雑音を消して
愛しい人への道をささやく
導かれ声をかければ
穏やかな眼向けてくる君
一陣の風が背を押し
あともう二歩近付いてみる
みつめ返す目を離せずに息を吸う
君の優しさが香りになり届く気がした
春景色彩る世界の中で
「好きです」伝えて鉢植えを差し出す
君は戸惑い困ったように笑い
「ありがとう、・・・ごめんね」応えてくれた
わかってたことだから泣きはしない
『この花だけでも受け取ってくれたら・・・』
願ってみたけど君は動かない
震える手を下げ視線を逸らす
ah-
決して叶うことのない恋だけど
一輪の花を君に贈りたいよ
いつか受け取ってくれる日がくると
信じて来年また会いに行く
せめてこの花を
君にはもう、愛する人がいる。
それで君が幸せに笑っているのなら、それでいい。
だからせめて、一輪の花だけでも
この手から受け取ってくれたなら、
それだけでいい。
この想いは受け取れなくていいから、
お情けでもいいから・・・
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