「風は四季を運びながら」
目が覚める度に 思い出すことがある
柔らかなまどろみに 身を預けても
帰る場所のないこの想いは 揺れまどう
風は四季を運びながら 幾重に色を変えるのだろう
徒然日々を重ねながら この旅路は 続いてゆく
陽が落ちるころに 思い出すことがある
それは甘く遠くに 咲いて輝く
口に出せばはかなくも「我が世誰ぞ常ならむ」
孤独は人の時を止めて 時の流れは人を待たず
恋せし君のなきこの夜に 散り行く花を眺めている
風は四季を運びながら 幾重に色を変えて流る
夢に君を想いながら 現に永遠を願うのだろう
ふりさけみれば 溢れてゆく 涙の作る 朧月よ
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