あの日輝いたひかりは わたしの《ほんとう》だった
煌めいた輝きは わたしの真実だった
まぶたを開けば やさしい声がする
やわらかな光の 悲しいまでの朝
てのひらを繋ぎあって 駈けたのは青空
頬にくちづけあって 泣いたのは夕の空
つめたい褥は 星空の贈り物
指先まで覆い尽くす わたしを隠す淡い闇
穏やかな眠りは わたしを裏切らない
せめてもの手向けと 捧げられた花のように
月が瞬けば 星はやがて眠りにつく
太陽の身が沈む 朱に染まる海のように
風はやがて吹き荒ぶ 気紛れな雪のように
花びらに捕らえられた いとしいひとのように
くちびるは詩をつむぐ やがてくる明日のために
旋律は目を覚ます 終わりゆく明日のために
まぶたは閉じられる やわらかな朝のたびに
花は手向けられる いとしいひとのために
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