※注意!
この作品はタイトル通りマチゲリータPの「暗い森のサーカス」の解釈もとい妄想小説です。あと某有名PVにも影響を受けております。出来るだけ原曲に忠実にと思ったのですが如何せん妄想なので主人公がGUMIだったり座長が2人いたりカップリング要素が多数あったりと勝手な独自設定のオンパレードとなっています。
よって原曲のイメージを壊されたくない方、グロ表現(になるのか?)などが苦手だなって方はリターン推奨です。
おkな方はそのままスクロールしていただければ。
マチゲリータPに敬意を表して。
♪~ ♪ ~♪ ♪♪ ~
【勝手に妄想】暗い森のサーカス【自重できなかったよ】第二幕
中に入れてもらえなかったわたしはどこか裏口みたいなものはないかしら、せめて破れたところでもあれば・・・とテントの周りをそこかしこ調べてみた。
するとすぐに子ども一人分は抜けられそうな穴が開いているのを見つけることができた。幸いピンクの女の人に見つかることもなく、わたしは身を丸めるようにしてその穴の中へと入っていった。
中は外より暗かった。あまりに暗くて何も見えない。獣の臭いがするからもしかしたら猛獣がいるのかもしれない。急に恐怖が湧きあがってきて、ようやく目が慣れてくると真っ先に猛獣がいないか見まわしてみた。
すぐ目の前に檻があった。思わず「ひっ」と息を呑んだけど、よくよく見ると中は空っぽであるのは大きな毛布と骨ばかり。ほっとして周りを見てみると他にもたくさんの檻があった。けれど最初に見たやつと違ってほとんどは使われてないみたい。
何のためなのかしら、と思案しながら奥に進むと檻の間から急に階段になっていて上のほうから盛大な拍手が聞こえてきた。
もしかしたらこの上からショーが見れるかもしれない、そう思うといてもたってもいられなくて急いで階段を駆け上がると案の定そこはちょうどステージの真上になっていた。
「Ladies and gentleman 、我がcoloviad 座へようこそおいで頂きました。私はこのcoloviad 座の本番座長、メイコで御座います。今宵お目にかかりますは普通のサーカスでは見ることのできない、世にも奇妙かつ恐ろしいモノ達ばかりで御座います。どうか最後までお楽しみくださいませ」
組まれた木材の上に乗って下を見下ろすとステージの真ん中に紅いドレスを纏った女の人が艶めかしくお辞儀をしているのが見えた。
頭には大きな羽付き帽子を被っていてドレスのスリットから覗く足には栗色のブーツを履いている。どうやらその人がこのサーカスの本当の座長らしかった。
紅い女の人が一歩身を引く。
「それではまずとっても愉快で奇妙なピエロ、双子のリンとレンの登場です。どうぞ!」
紅い女の人の掛け声とともに奥から一つの大玉に乗った少年と少女が現れた。ニヤニヤとしている少年と少女は同じ金髪で少年は高いところで一つ結びに、少女のほうは頭のてっぺんで大きなリボンを結っていた。
一つの衣装を二人で着ているらしく双子ならではの技ねなんて思っていたけれど、ちがう、そうじゃない。わたしは自分の目を疑うほど吃驚した。
「そう、この双子は一つの衣装を無理やり二人で着ているのではありません。体が繋がっているのです。ご覧ください、胴が一つに腕が二本、足も二本。多いのは頭だけなのです。それではこの奇妙な双子を演技とともにとくとお楽しみくださいませ」
双子は大玉の上でナイフのジャグリングを始め、見事に回しながらジャンプし地面に着地すると今度はそのナイフを使って華麗にダーツをきめた。
なんと少年と少女がいっぺんに――その両腕で――的の中心に二本とも当てたのだ。
双子は歓声を浴びながら元気良く一礼すると舞台袖へと消えた。
「さあ、続きましては我が一座自慢の歌姫、ミクの登場です」
さっき舞台袖に消えたばかりの双子が台車を押して再びステージに出てきた。台車の上には赤い布が掛けられていて中を見ることができないようになっている。
双子が不意にバッと布を取ると、そこには美しい少女が座っていた。水色の長い髪の彼女は青いドレスを纏っていて、もの悲しげにニッコリ微笑むと双子の手を借りて立ち上がった。
すると膝までしかなかったドレスの裾から少女の脚が見えて、双子のとき以上の衝撃を覚えた。
「この娘の脚はこの通り人間ではありません。獣の脚なのです。それに良くご覧ください、彼女の頭部を」
そういわれて少女の頭に集中してみると、さっきまでは気づかなかったけれど山羊の角が生えているのが見受けられた。
「そうです、この娘はヒトとヤギの間に生まれた娘なのです。山羊の角は悪魔の象徴。さしずめ悪魔の娘と言ったところでしょうか。しかしその歌声は驚くことなかれ、まるで天使のように清らかな歌声なのです」
そういって紅い女の人が指示を出すと双子がアコルディオンを弾き始め、少女の口が開いた。
―――素晴しい歌声だった。まさに天まで昇るかのような高音が彼女の得意とするところなのか小鳥のさえずるような声はとても綺麗だった。高らかながらもどこか悲しげなところがいっそう美しく響かせる。
少女が台車の上で一礼するとまた双子が台車を押していき、舞台袖へと消えた。
【勝手に妄想】暗い森のサーカス【自重できなかったよ】第二幕
なんとか第二幕だよわっふー!ども、にゃん子です。
尊敬している方々がなにやら流行らせようとしていらっしゃるので勝手に便乗してみました。たしかにこれはテンションあがる・・・ッ!わっふー!(←
お盆やらなにやらで家をずっと空けていたので投稿が遅くなってしまいました。携帯でできないこともないのですがやっぱりパソのほうが丁寧に書けるしねっ!ってことで。面倒臭いとかそんなんじゃないんだからねっ!(自爆)
ついに異形の歌姫のところまできましたが実はまだまだこの先予定ではかなり長くなりそうです。挫折しなければあと5話くらいになるのかなあ。とりあえず目標は低空飛行でハロウィンまでに間に合わせたいと思います。
P.S.受験生だったことを忘れてたwwwもしかしたらハロウィンすら無理かもしれんwww
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