#29-2「みんなとさよならなんて…」



みんながリビングで話をしている間、ミクは部屋で一人考えていた

待ちに待ったマスターが、私を迎えにきてくれた

それは素直に嬉しい


けれど…みんなとさよならなんて…









ミクがそう思って、窓の外をしばらくじっと見つめていると、ドアがノックされた

ミクは部屋のドアをあけると、そこにはリンとグミ、リリィがいた


「ミク姉!私、今日はミク姉と一緒に寝たいな」


リンが枕を両手で抱えて、笑顔でそういってきた


「私もミク様と一緒に寝たいです!」


それにつづけて、パジャマ姿のグミが目を輝かせてミクに近付く


「私もミクちゃんを食べ…」
ゴスッ


リリィの暴走を許さず、グミが殴る






きっと、みんな、私のことを心配して来てくれたんだろうなと、ミクは思った

しかも、無理して笑顔つくって……

特にリンとグミは、無理しているのがよくわかる


「うん。いいよ。みんな一緒に寝よう!」


ミクはその気持ちが嬉しくて、みんなと一緒に寝ることにした





ミクは自分のベッドには寝ず、床に布団を二枚敷いてそこに寝ることにした

布団二枚でも、部屋のスペースはぎゅうぎゅうだった

私が部屋の電気を消して、布団に入ると私の両隣が温かい


「えへへ ミク姉、温かい」

「ミク様、いいにおいです」


リンとグミが、ミクにぴったりとくっついていたからだった


「2人とも…布団二枚もあるんだから、もう少し広く使おうよ」


ミクは照れ隠しのように、そういった

しかし、2人は「いいの!」といって、ミクにくっついていた



「あの……グミ?私もそっちにいきたいなぁ…」

「だめ!リリィはそこ!」


リリィはというと、あいているミクのベッドにグミによって手足を縛られた状態で寝かされている


「リリィを自由にしたら、私だけじゃなくて、ミク様やリンちゃんにまで危険が及ぶでしょ!」


グミがそういうと、リリィ本人が「うん!」と力強く肯定した


「やぁぁ!こわい~!ミク姉~!」


リンがわざとらしく怖がって、ミクにすりよる

ミクが、すり寄ってきたリンの頭をなでてやると、リンはえへへといって照れた



ミクはこの状況が幸せだった

仲のいい、ほんとうの家族みたいな、みんなとの生活が心地よかった

そして、ミクはポツリとこういった


「みんな、ありがと」


ミクがそういうと、三人は優しく微笑んでくれたのだった


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなでボーカロイド観察(仮)#29-2

ミクに甘えるリンとグミ…かわいww
リリィ!君は今回、美味しいぞ!!www

ミクに悲しいということを悟られないように、みんなが必死に明るくふるまってます

閲覧数:260

投稿日:2012/03/28 17:15:37

文字数:1,061文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • june

    june

    ご意見・ご感想

    よだれ垂らしているな…

    リリィ……ww


    優しい子達ばかりだ!

    今回は全体的に温かい感じがしますねぇw

    2012/05/31 19:21:39

    • しるる

      しるる

      でも、リリィも心配で来たんですよw

      欲望丸出しな感じもしますが、こうでもしないと明るくふるまえなかっただけだと思います

      2012/06/01 02:26:53

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