君と僕と ふたりしてさ 帰る道 いつもの道
茜空に 他愛のない おしゃべりと 足音と
いつもいつも ふたりしてさ 歩く道 いつもの道
「あのね、あのね、知ってるかな 内緒のかぞえうたを」
ただ 君は そう呟いて 「ひとつ、」と手を取るよ
橙色に(だいだいいろに)夕暮れだす 帰り道
制服の袖に ひらりと隠れそな その指から
ひみつのうた やさしいうた 教えてね 僕だけに
いち、握り にぃ、合わせ さん、叩き よん、繋ぐ
伝わるよ 指先へ 愛しさの 照れ隠し
いつもいつも ふたりしてさ 歩く道 いつもの道
「あのね、あのね、知ってるかな 内緒のかぞえうたを」
ただ 僕は そう呟いた 「つづき、」と急かす君
橙色が 広がりだす 帰り道
流れた時 なんかではね あらわせぬ 想いこめて
ひみつのうた かわいいうた 教えるよ 君だけに
ごに、笑い ろく、歩み なな、贈り はち、繋ぐ
伝わるよ 指先の 感覚の 照れ隠し
ずっとずっと ふたりしてさ 歩きたい いつもの道
ひとつふたつ 重なる手を 満たすのは この想い
ただ 君は ひらりとまわり 「またね、」と手を振るよ
橙色が かげりだした 帰り道
「明日もまたしよう」なんて言えないで 遠ざかるよ
ふたりだけの ちいさなうた ぬくもりを 確かめて
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