月夜に浮かぶ雲のように
ふわり 空を流れたなら
いつか貴方の傍らに
行き着けるのでしょうか
はらり落ちた涙はもう
渇いて融けてしまったわ
月明かり射した窓際に
白い羽が舞い降りた
ひらり ひらり 月の雫
籠の蝶は何処へ行ったの
夜の 雨は 冷たすぎて
涙 零れた
空に輝く星のように
光 纏う事ができたなら
いつか貴方は私の事を
見てくれるでしょうか
ゆらり 揺れた水面に一つ
落ちた記憶のカケラ
丸い波描いたその奥に
小さな思い出見えた
ひらり ひらり 月の雫
黒い猫は小部屋に一人
夜の 光は 強すぎて
瞳 閉じた
ふわり ゆらり 月の雫
水面に映る 双子月
指で 触れた 瞬間にほら
独り月夜
はらり ひらり 月の雫
夜の 蝶々
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