電話越しの君の声
辛い気持ちを拒んで
3分40秒のその会話で
僕らの糸は切れてしまった
拙い感謝が恥ずかしくて
言わないと伝わらないのに
馬鹿みたいな子供の僕
暗い画面に写った僕の瞳
ごめんねしか言えなくて
情けなさに膝をついた
夏に揺れる痛い風と
ただ揺蕩う感情の色
春が終わって、夏がくる癖に
君はもう夏にいなくて
空っぽの右隣、空っぽの右目の視界
電話越しの物音と
辛い弱音を拒んで
3分40秒のその会話で
僕が見落としたSOS
たった5文字が恥ずかしくて
言わないと伝わらないのに
馬鹿みたいに子供の僕
水溜まりに沈んだ僕の涙
励まししか出来なくて
情けなさが胸を刺した
夏に揺れる僕の命
ただ彷徨う激情の行方
春が終わって、夏が来る度に
僕の孤独を痛感して
空っぽの心の奥、空っぽの教室の隅
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