1.
わたしの大事な 父上様よ
今年も春が やってきます
わたしの年ごとのつとめは
父上様への 春のおたより
おたより読んだ 父上様は
いつでも顔を ほころばせ
いつもきれいな たよりをくれると
年のつとめを ほめてくださる
わたしのかなし 大切な父上
その笑う顔が 見られるだけで
華ざかりのわたしは あざやかに
匂い立つように 咲き誇ります
2.
わたしの大事な 父上様よ
今年も春が やってきます
東の空を 風がわたり行く
息吹に春は 乗ってまいります
ある朝のこと 父上様は
遠い遠い 処へゆくと
わたしに春を 忘れぬように
たよりをおくれと 言って、行った
わたしのかなし 大切な父上
その笑う顔が 見られないけど
わたしは おたよりし続けましょう
渡る風に乗り 届くように
3.
わたしの大事な 父上様よ
今年も春が やってきます
わたしも歳を 重ねて知りました
父上の話を ききました
渡る風が 教えてくれた
筑紫のくにでの おはなしを
父上は とうに亡くなり
立派なおはかを 建てられたと
わたしのかなし 大切な父上
もうその顔は 見られないのですね
それでもわたしは おたよりします
天の彼方へも 届くようにと
4.
京都の街に 古木がひとつ
幾歳を生きた 古梅の樹の
永い待ち人は 既に天神
老いて樹もまた 命を終える
古梅は千歳 色香を保つ
常の命では 保ちはしない
だが…
ただ一人のかなし あるじを想い
春の香りを 匂い起し
天の彼方へさえ 届かすように
梅は千歳を 咲き続けた
ただ一人のかなし あるじを想い
匂い立つように 咲き、逝った…
春を忘るな
菅原道真の名句「東風吹かば 匂ひ起こせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」から、道真が愛でていた梅の樹のおはなし。
1000年以上生きた梅の樹って聞いたことないのですけど、もしかして道真の梅が主人(父親)のために寿命をとうに超えても生き続けて、命を限界までふりしぼって咲いて枯れたとしたらちょっとろまんちっくではないかと思い。
道真を「父上」と慕う「娘」というコンセプトなので、イメージキャラはミクです。(樹木色だし…)
1~3番は梅の樹視点で年月の経過ごと、4番だけ第三者視点で時代は現代かそれ以降のつもりです。
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renrenlovebird
6.
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無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
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大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
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