aいつものバスの中
乗ったことのないあなたが
隣にいる想像をして
勝手に寂しくなった夜

足跡もできない雪
思い切って買ったコートが
私の中に風を通す
白い息にもならない夜

b揺れる車体に転がされて
落っこちて仕舞えばいいって
思う

s小指の先で
あなたの服の裾に触れて
窓の向こうを見るの
ほら、あそこイルミネーションが見える
掴めない袖
もう朧げな体温が体を冷やしてく
あの日の先に
オレンジの街灯を目で追いながら
窓に映る私は
ああ、たしかに可愛げのない顔をしてる
そういう夜


a慣れないバスの中
遠ざかっていったあなたの
背中を垣間見た気がして
勝手に寂しくなった夜

暖まらない布団
手繰り寄せた抱き枕が
私の涙を消していく
慰めにもなれない夜

b停車ボタンを押さないで
果てまで行ってしまえばいいって
思う

s小指の先で
あなたの服の裾に触れて
窓の向こうを見るの
ねえ、今日の月は細くて綺麗だよ
聞こえない声
もう朧げな体温が体を冷やしてく
あの日の先で
滲んでいく枝に春を見つけるから
窓に映る私は
ああ、たしかに泣きそうな顔をしてる
そういう夜

そういう夜

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朧月

こじらせがすごいけどこれはメモの消費なんで。

閲覧数:147

投稿日:2021/09/03 02:53:59

文字数:494文字

カテゴリ:歌詞

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