作詞をしています。
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投稿作品49作品
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寂しい人は
高架の下に家を持ち
寂しい人は
シャワールームの前に
黒猫を飼っている
寂しい人は
サボテンひとつを世話しては
寂しい人は
1人で歌う
ああ秋になる...くろねこのうた
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ドライヤーの音がうるさくて
聞こえなかった一言が
なかったら今頃は2人で
いられたのかもしれないね
割れ物を触るようだったのが
だんだん力強く
念入りに梳かす指先に
髪が傷むとは言えなかった
そんな私のことカケラも
気にしてないでしょう?...ドライヤー
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b冬が終わったから
寒いって言えなくて仕方がないな
冬が終わったから
君がいなくても仕方がないもんな
a寒いからそばにいたの
お互い暖を取ってただけだったんだ
寒いから手を繋いだの
ただ寂しかったんだ
いつもは行かない本屋の棚
春の旅行特集のページは全部...春
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肌寒い風が吹いてた
もうすぐ消える夕日
街灯の明かりが足元を
小さく照らしてた
夕闇がビルの輪郭を
朧げにしていくのが
なぜか恐ろしくて
少しだけ肩を寄せた
眉を下げた顔が笑う
赤信号は...街のはずれで
-
二度寝で見つけた四角い
頭の形をなぞるように
思い返して伸びをした
今日も遅刻かも
食パンをゆっくり食べて
から駆け込む快速
見上げる後頭部が少し
似ている気がした
寝られないでいて笑えないでいて
なんとない不幸を持っていて...みつのあじ
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死にたいあなたの優しさで
赤信号は渡らない
死にたいあなたはわたしとは
一緒に死んでくれないの
死にたいあなたは今どこで
指を組んで目を閉じる
信号変わって青になる
その時にさよならしたの
ダイイングメッセージはなんて残そうか
幸せな空想が今も止まらない...赤信号
-
aすれ違ったあの人は
今はもう違う銀河
わたしだけ残された
小さな宇宙の中
b光った気がして
手を伸ばしたの
届かなかったから
そのまま振って
バイバイにした
s青に変わった、でも...交差点
-
足跡をひとつずつ
探すように
季節をひとつずつ
過ごしています
おばあちゃんちのにおいがする
曲がり角も
下校中の夕焼けと同じ
音がする朝も
あなたにだけ
わかってほしくない心を...あとで
-
スマホの通知で
飛び起きた朝
サボテンにおはよう
ベッドを抜けて
顔を洗って
髪を解かして
チークはオレンジ
まつ毛も上を向く
少し、少し、もう少しだけね
少し、もう少し、待っていて...STARMIND
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aちょっと歪んだ性癖のあなたとわたし
どんなAV観るのかは結局知らないままだけど
ほんの少し、ほんの少しだけ
覗いた歪な背中
気持ち悪いくらい声が甘いあなたと
気持ち悪いくらい声が高くなっちゃうわたし
肩越しに見えたオンライン講義に
笑ったけど笑えない
bあなたじゃないけどこの前ね
お前は歪だと言わ...歪
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連れてって
明日の朝まで歩いて
飛んでって
明後日までそばにいて
鞄の中は空っぽで
ポケットは膨らんでる
生きるのが不器用だ
スニーカーの紐解けても
気付かないふりして歩くよ
止まるのが怖いから...さんぽ
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思い通りいかないこと
汗ばむ肌重たい髪
シーグラス空に透かしてみれば
太陽すらも蜃気楼ね
掠れた声でもう一度
名前を呼んでくれないの
あなたが残したただ一つ
手のひらの外
落ちてく
思い通りいかないこと...Sea glass
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a空が滲んで朝が来る
ひとりぼっちの寒い部屋
アラームは鳴らない4時過ぎ
あなたにあげたペンを思う
インクは滲んでいないだろうか
出せない手紙に切手を貼る
bああ ああ ああ
青 緑 黄色
ああ ああ ああ
過ぎ 去る 去る...たまゆら
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a履き潰したスニーカーを
ゴミ袋に入れながら思い出す
夕焼けに霞む一番星
b見えないものは見えないと
諦められなかったの
s風が吹くわ
冷たいけど日に日に暖かくなる
連れて行って 連れ出して
差し出してくれた手をまだ
覚えているから...春の輪郭
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aいつものバスの中
乗ったことのないあなたが
隣にいる想像をして
勝手に寂しくなった夜
足跡もできない雪
思い切って買ったコートが
私の中に風を通す
白い息にもならない夜
b揺れる車体に転がされて
落っこちて仕舞えばいいって...朧月
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a好きな人ってどんな人だろね
全然知らなかったのにね
手を繋ぐだけでなんだか
ドギマギしちゃってしょうがないね
嬉しいしかわかんないよ
悩みなんてなかったんだよ
おやすみ3秒だったのに
妙にそわそわしちゃうんだよ
b変わらないように
頑張ってるんだよ...ちうりっぷ
性格が悪そう