ざっそうの投稿作品一覧
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寂しい人は
高架の下に家を持ち
寂しい人は
シャワールームの前に
黒猫を飼っている
寂しい人は
サボテンひとつを世話しては
寂しい人は
1人で歌う
ああ秋になる...くろねこのうた
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ドライヤーの音がうるさくて
聞こえなかった一言が
なかったら今頃は2人で
いられたのかもしれないね
割れ物を触るようだったのが
だんだん力強く
念入りに梳かす指先に
髪が傷むとは言えなかった
そんな私のことカケラも
気にしてないでしょう?...ドライヤー
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b冬が終わったから
寒いって言えなくて仕方がないな
冬が終わったから
君がいなくても仕方がないもんな
a寒いからそばにいたの
お互い暖を取ってただけだったんだ
寒いから手を繋いだの
ただ寂しかったんだ
いつもは行かない本屋の棚
春の旅行特集のページは全部...春
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肌寒い風が吹いてた
もうすぐ消える夕日
街灯の明かりが足元を
小さく照らしてた
夕闇がビルの輪郭を
朧げにしていくのが
なぜか恐ろしくて
少しだけ肩を寄せた
眉を下げた顔が笑う
赤信号は...街のはずれで
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二度寝で見つけた四角い
頭の形をなぞるように
思い返して伸びをした
今日も遅刻かも
食パンをゆっくり食べて
から駆け込む快速
見上げる後頭部が少し
似ている気がした
寝られないでいて笑えないでいて
なんとない不幸を持っていて...みつのあじ
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死にたいあなたの優しさで
赤信号は渡らない
死にたいあなたはわたしとは
一緒に死んでくれないの
死にたいあなたは今どこで
指を組んで目を閉じる
信号変わって青になる
その時にさよならしたの
ダイイングメッセージはなんて残そうか
幸せな空想が今も止まらない...赤信号
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aすれ違ったあの人は
今はもう違う銀河
わたしだけ残された
小さな宇宙の中
b光った気がして
手を伸ばしたの
届かなかったから
そのまま振って
バイバイにした
s青に変わった、でも...交差点
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足跡をひとつずつ
探すように
季節をひとつずつ
過ごしています
おばあちゃんちのにおいがする
曲がり角も
下校中の夕焼けと同じ
音がする朝も
あなたにだけ
わかってほしくない心を...あとで
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スマホの通知で
飛び起きた朝
サボテンにおはよう
ベッドを抜けて
顔を洗って
髪を解かして
チークはオレンジ
まつ毛も上を向く
少し、少し、もう少しだけね
少し、もう少し、待っていて...STARMIND
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aちょっと歪んだ性癖のあなたとわたし
どんなAV観るのかは結局知らないままだけど
ほんの少し、ほんの少しだけ
覗いた歪な背中
気持ち悪いくらい声が甘いあなたと
気持ち悪いくらい声が高くなっちゃうわたし
肩越しに見えたオンライン講義に
笑ったけど笑えない
bあなたじゃないけどこの前ね
お前は歪だと言わ...歪
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連れてって
明日の朝まで歩いて
飛んでって
明後日までそばにいて
鞄の中は空っぽで
ポケットは膨らんでる
生きるのが不器用だ
スニーカーの紐解けても
気付かないふりして歩くよ
止まるのが怖いから...さんぽ
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思い通りいかないこと
汗ばむ肌重たい髪
シーグラス空に透かしてみれば
太陽すらも蜃気楼ね
掠れた声でもう一度
名前を呼んでくれないの
あなたが残したただ一つ
手のひらの外
落ちてく
思い通りいかないこと...Sea glass
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a空が滲んで朝が来る
ひとりぼっちの寒い部屋
アラームは鳴らない4時過ぎ
あなたにあげたペンを思う
インクは滲んでいないだろうか
出せない手紙に切手を貼る
bああ ああ ああ
青 緑 黄色
ああ ああ ああ
過ぎ 去る 去る...たまゆら
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a履き潰したスニーカーを
ゴミ袋に入れながら思い出す
夕焼けに霞む一番星
b見えないものは見えないと
諦められなかったの
s風が吹くわ
冷たいけど日に日に暖かくなる
連れて行って 連れ出して
差し出してくれた手をまだ
覚えているから...春の輪郭
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aいつものバスの中
乗ったことのないあなたが
隣にいる想像をして
勝手に寂しくなった夜
足跡もできない雪
思い切って買ったコートが
私の中に風を通す
白い息にもならない夜
b揺れる車体に転がされて
落っこちて仕舞えばいいって...朧月
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a好きな人ってどんな人だろね
全然知らなかったのにね
手を繋ぐだけでなんだか
ドギマギしちゃってしょうがないね
嬉しいしかわかんないよ
悩みなんてなかったんだよ
おやすみ3秒だったのに
妙にそわそわしちゃうんだよ
b変わらないように
頑張ってるんだよ...ちうりっぷ
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d伸びて伸びて空まで伸びたのよ
私の恋
a明日世界が終わるなら
あなたに会いたい
でもきっと会わないんだろね
会えないんだろね
涙飲んでも朝は来る
私は歩く
忘れたいけど忘れたくないの
忘れちゃうけどね...【曲有】ばんぶう
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僕と君とは違うから
歩く速度も違うから
歩く道まで違うのも
きっと仕方がないことで
分からない事ばかり増えていく
コーヒーにはシュガーとミルク
それでも良いやって今日も作る
朝ごはんにはバナナシェイク
他人の気持ちは分からない
自分の気持ちも曖昧で...【曲有】バナナシェイク
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s空はいつまでも青くない
雨雪雷いろいろあるよ
明日晴れるかもわからない
空の下にいる
a最寄駅は部屋から20分
高架下なぞっていれば
知らないうちに下を向いて
猫背になっていた朝
頼まれた雑用こなしても
無駄だって言われることもある...あさっては空の彼方
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a玄関扉に行ってきます
虚しくないって一人芝居
ドアが閉まる音の冷たさに
今日も雨が降るよ
b歩き方も忘れたな転んだままだ
立ち上がる元気はまだあるかな
sほらね、どこまで行っても1人は独り
行先も分からないけど
走って走って走ってたどり着くかな
c転がるような毎日です...ほらね、
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a拝啓
遠くのお天道様
空の青さが夏らしく
輝く季節になりました。
益々の御清祥のことと
お慶び申し上げます。
さて、
この度筆を取りましたのは
心よりのこの感謝の意を
伝えたく思った次第です。...存在証明書
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a月明かりの鋭さは
なにも知らないふりで
僕を毎晩刺殺する
星明かりを掻き消して
なにも知らないままに
僕の心を奪い去る
b君の輪郭を今日もなぞる
そうして罪をかき消すんだ
s君がいなくなっちゃえば
僕はそのうち悪役さ...ロストチャイルド
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a空を飛ぶ車ももう見慣れたなあ
一年後の明日は雨の予報が出てる
宙に浮かぶ他人の頭の中だけが
何万年前から変わらずにいるや
b変化を授けよう私がカンポデルシエロなの
置いてけぼりのみなさんへ宇宙からプレゼント
sつまんない地球へと意識をアップロード
夢の果てからあげるよシンギュラリティ
ムーンソルト...メテオライトの思惑
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a今日の天気はどうですか
耳の奥では雨音だ
今日の天気はどうですか
カーテン開ければ晴れていた
大事なものは目に見えない
どっかの王子が言ってたな
でも見えないものをどうやって
見つけたらいいの
b天気予報もはずれるし
体調不良で休んだあの子...【曲有】わがまま
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*小さい頃にずっと母が使っていたあの電子音
お守りみたいにそれを今も使ってる
a肌寒い部屋に鳴り響く音
慣れた操作でかき消して
聞こえなかったふりをしたけど
うるさいうるさいやめないで
bAM八時、八時半を過ぎ
針は止まらない
s抱え込んだ感傷も
丸めこんだ手足も...アラーム
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aアンドゥトロワ上品な
着ぐるみ着てんのしんどいじゃん
ドゥビドゥバセッション本当は
周りに合わせてるだけじゃないの
満員電車吐き出したい本音を言えよ
b朝焼け?夕焼け?
綺麗事じゃないそんなの?
月もない星もない
ネオン管で遊ぼうよ
sかませ dance dance!...だんしんおーるないっ
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a泣きたくなるような寒さが
もうずっと続いてる
今日もまた毛布の中で
1日が終わる
日が昇るのに気付く前に
日が終わるのを嘆いて
明日が来てしまうのを
怖がって眠る
b夢を見るのを忘れた夜は
暗闇を一人でただ歩く...白と藍と白
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追い縋る手は何も掴まず
笑い声は''真朱''に響きわたる
”中紅''に遠く浮かび上がる
瞼閉じてあなた消えゆく
巻き戻る記憶に涙は落ちない
月明かりだけが“香色''に落つ
桜舞う夜に踊りましょ
歌声は何処からか
"薄紅"の風纏いながら
いつか遠い月に帰りたい...櫻ノ國
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a回る天井とぬるい水
重い体を沈ませながら
今となってはなぜバスに
飛び乗らなかったと後悔してる
平熱なのに茹だった思考
寒暖の境はないのさ
今となってはなぜここで
飛び降りなかったと後悔してる
bなんとなくなんとなく
もう嫌だを繰り返して...【曲有】仮病と花
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緑の影は薄く
風と共に瞬いて
音を運ぶの
景色は音を立てて
変わり続けていく
いつだって隣人を忘れて
森の向こうの世界に
惹かれないとは言えないけど
土の匂いに包まれて
ここで生きていく...I live in
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