ある年の冬
タッタッタッ…
道路を一人の少女が走っていた。
「早くしないと遅刻しちゃう。」
その走っている少女の名前は
『初音ミク』
と言う。


キーンコーン…
ガラガラッ
「はあはあっ…。間に合った…。」
「初音、席につけ出席とるぞ。」
先生が言った。
「はっ、はい。すみません。」
「皆席に着いた事だし、出席とるぞ。
有沢…。」
先生が出席を取り始めた。
「良かった。間に合ったぁ。」
私は鞄を横に置き机に寝た。
「まぁ、ギリギリだな。」
そういうのは横の席の
『カイト』
と言う幼馴染だ。
「間に合ったからいいんだもん。」
「クスッ。」
「あっ、笑ったわね。」
「こら、そこうるさい。」
先生が私を指差し言った。
「あっ…。すみません。」
「クスクスクスッ。」
「もぉ。」
私は頬を膨らせて言った。


一から四時間目が終わり、昼ごはんの時間になった。
「ミク。屋上行って食べようぜ。」
カイトが誘ってきた。
「良いよ。私、屋上好きなんだ。」
「じゃあ、行こうぜ。」
「先に行ってて。後から行くから。」
「分かった。じゃあ先行ってるからな。」
カイトは教室を出て行った。


ハァハァハァ…
私は階段を屋上目指して駆け上った。
数分して屋上への扉の前まで来た。
私は扉に手をかけ
バンッ!!
思いっきりドアを開けた。
「うわぁ…。」
今日の天気は快晴で空の青色が綺麗に見えた。
「遅いぞ!!」
カイトが先に来ていた。
私はカイトの横に座りながら言った。
「ゴメンゴメン。ちょっと分からない所があったから
教えてもらってたの。」
「ふぅん。
熱心だな。」
「勉強は将来役立つからね。
…もしかしてもうお昼食べた?」
「お前待ってたからまだ。」
カイトはコンビニ袋からおにぎりを取り出して食べ始めた。
私も弁当箱をあけて食べ始めた。
「なぁ、ミクは夢とかあんのか?」
「私の…夢?
私の夢はね歌手になる事なの。
歌手になって皆の心を癒したいの。」
「……。すごい夢だな。」
「カイトは?」
「俺の夢は…。」
そういうとカイトは数分黙った。
数分後カイトは私に信じられない言葉を言った。
「お前の彼氏になる事だ。」
「えっ。ちょ…ちょっと
イキナリなによ…。」
「俺は本気だ。」
カイトは私の目を見つめながら言った。
そんな事いわれても私は恋をした事がなかった。
「ミクお前はどうなんだ?」
カイトが聞いてきた。
「……。」
私は少ししか食べてない弁当箱を片付けながらこう言った。
「私は、恋っていう感情が分からないの。
恋愛をした事ないから。
だから…。」
「……。イキナリごめん。
返事は今度でいいから。」
そういうとカイトは走って扉に向かった。
(私、どうすれば…。)
私は一人屋上に取り残された。
青い空の下で…

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  • 非営利目的に限ります
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投稿日:2008/11/07 00:51:01

文字数:1,161文字

カテゴリ:小説

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    紅蘭 蝶

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    よっ(=゜ω゜)ノんだよ(笑)
    すげ-純愛やぁ~///+。
    こっちがニヤ(・∀・)ニヤしてしまう(笑)

    2008/11/07 01:24:13

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