通りをゆく少女たちは　今日も赤いハイヒールに偽札を隠している
まるで白鳥みたいに　観光客からポップ・コーンを奪おうと狙っている
誰よりも　最高の愛があるとするならば
それは間違いだらけの音符を並べて不協和音に耳をふさいでいた
歴史に埋もれた音楽家達が反響しながらたどり着いた歌

もう一度　眠るカナル歌いなよ　世界の果て　夜の果て
愛情に　何もかもに歌いなよ　後から行く　僕も行く
いく

彼女の肩からぶら下がっている　爬虫類のバッグが風に揺れている
まるでヒップラインを舐める　汚れた視線のようにまとわりついている
今よりも　残酷な夜があるとするならば
それはセンチメンタルな発作を起こしてほんの一瞬目を離したすきに
バランスを崩して路上に転がるレモンを見つめる泣きそうな唇

永遠に　眠るカナル笑いなよ　エロスの夢　カルマ（業）の夢
欲望に　何もかもに笑いなよ　今すぐ行く　僕も行く

君のボデーは桃の匂い　あり得ないほど素晴らしくて
つぶれたレモンの道路に　風もないのに愛が咲く
駄目　嫌　素晴　駄目　嫌　素晴　いく