ビルの隙間の四角形の空 とどかないな
横断歩道横切って、人の隙間で息をした。
半透明の電話ボックス 聴こえるのはなに?
線は途切れてなんにも伝わりはしないのにね
改札の向こう 僕たちは二人きり
電車の窓まで 君と僕で一人ずつ
突き抜けのカフェでまちあわせ
250円のカフェラテと 上目のアイスココアで
シロップひとつで誤摩化すように 想いを溶かした
線路の向こうの車止め たどりつけずに
商店街の「止まれ」で、笑顔の思い出気分。
噎せ返る果物の香り きみはどこに?
影はとっくに太陽に消されてしまったね
15分の沈黙 1分の照れ笑い
それが僕と君の合図なのでした
躑躅の匂いに絡めとられて
闇夜の月に見落とし 雨の音で泣いてみた
街灯ひとつに導かれ 「さようなら」。
誰かの幸せを祈るよるに。
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