あれよ あれよ
というまに いつかの冬の空
白い息 ため息の跡
僕はまだ何もしていない
ふいに
隣の君が
スタートを切った
おいてかないでと
泣きそうな僕に
見下ろしてやらないかと
君がニヤリ笑ったんだ
だから思わず僕たちは
階段めがけて駆けたんだ
あれよ あれよ
というまに みんなは先の方
君は言う「ゆっくりいこうぜ」
僕はできるんじゃないかってさ
とびら
開けて 目の前に
広がる街は
夕焼けの下
真っ赤に染まって
見下ろしてみたんだけど
君も僕も怖くなって
だから思わず僕たちは
夕日めがけて叫んだんだ
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