『燦然浮遊』
倒れる骸を踏みしだいて
砕いた頭蓋が誘(おび)き出すパノラマ
常套句でしめくくられた意識
冴えない微睡み 覚めやらぬ幻想
混ざり合って有耶無耶にした合図から
青と白で敷きつめる花道を
誰の手を取り進もうか
喘いだ本音で突き落とすフェイクと
当たり前の深層心理の裏
弱った心に漬け込んだ偽り
掻き回して真実にした妄想は
糸と糸で仕切り合う境界を
誰の目を盗り進もうか
倒れる骸を踏みしだいて泣いていた
ありのままの僕の姿は縛られて遥か彼方へ
悪し様に笑わないでと嘆願して
転(まろ)ぶ鳴動を視ていた
君しかいない
君しかいない
潰される程の熱さに目眩を起こした
浮かんでは消え
浮かんでは消え
飢えた心に染み込む迷いが遠のく
ー 僕は浮かばれたのだろうか? ー
怯える視界に走り出した絶望が
ありのままの今の姿を見せつけて君を殺した
無様でも置いていくなと懇願し
抉る憧憬を羨んで
倒れる骸を踏みしだいて泣いていた
ありのままの僕の姿は見限られ遥か彼方へ
悪し様に縋らないでと嘆願して
転ぶ鳴動へ 笑った
『燦然浮遊』
冒頭句を思い付き、タイトルを決め、ついでにちょうどTVで「花道」の意味を知りそれを取り入れちゃえと思いつつパチパチ打ち始める
途中「僕は浮かばれたのだろうか? 」という言葉を思い付いてそのまま使う
橙と灰色、くすんだ白と青にざらついたイメージ
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