君の隣で見る月は
なぜだか少し滲んで見える
口惜しく思うのだ
その欠けた形も 埋められない距離も

水辺に咲いた花の色に似た
君の瞳の奥に潜む影
撫でるような風を感じて目を閉じた
頬を濡らす温もりが悲しくて
ただ、悲しくて

まだ見えない 見えないままでいい
黄色い月の向こうを想うように
跳ねる髪先に指を沿わせながら
意味のない歌を口ずさむだけで
それだけで、いい

君が愛に惑うのならば、僕は心さえいらないのだから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

君の隣で見る月は

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投稿日:2017/07/07 12:50:39

文字数:209文字

カテゴリ:その他

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