「寒いね~」
三月になって、寒さが和らいだとはいえ
夜の山頂展望台は、さすがに寒かった。
「お前が、今日暇だって言うから連れてきて
やったんだろっ!
そんなに寒いなら・・・
ほら。これやるよ」
差し出された手には私のために買ってきてく
れたらしいミルクティー。
「ありがと・・・・・・?」
何か言いたそうにこっちを見てくる彼に視線
を合わせると、目をそらされてしまった。

気のせいかな?
気を取り直して街を見下ろせる所まで行くと
暖かそうな街の明かりが、光の絨毯のように
キラキラと広がっていた。
「あの辺りが、いつも行くお店かな~?」
なんて、はしゃいでいるううちに人影も減り
だした。
「そろそろ冷えてきたし、何かあたたかい物
でも食べて帰ろっ・・・」
振り返ろうとした瞬間、彼の胸に視界を遮ら
れた。
「・・・・・・」
綺麗な星空の下、愛しそうに抱きしめられ、
震える声で初めてのちゃんとした愛の告白。
耳に直接響いてくる爆発しそうな心音に、彼
の緊張が伝わってくる。
もう少しこのままで居たいけれど、告白なら
ちゃんと目を見て言って欲しい。
「もう一度言って」
イジワルかな?とおもいつつ、お願いしてみ
た。
「嫌だ。お前の目ぇ見ながら好きだなんて、
恥ずかしくて言えないよ」
こんな風に、耳元で囁いてくれるような相手
と過ごすホワイトデーも良いかも知れません
ね。
あ。相手がいれば・・・ですけどねwww

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幸せそうな2人が見たい

幸せそうな2人が見たい
そんな題名のツイッターの診断から書いてみたものですw

閲覧数:152

投稿日:2016/03/02 13:52:49

文字数:608文字

カテゴリ:歌詞

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