A
真冬の海は ひどく静かで 呼吸も気を遣う夕焼け
爪先に貼り付いたような 寒さが心地悪い
B
日頃の寂しさに抗うためだけに
ただただ求める 小さな温もりも
些末な問題さ 片目に追いながら
忘れたい
サビ1
今 泣き続けてる この 空を被って
影法師何度も 揺らめく
笑う声はしない 二つは溶けていくでしょう 静かに まだ
A
真夏の日射し 思い出せない 汗の拭い方でさえも
指先は凍えるほど冷たい 黒く落ちていった
B
やがては消えていく 白く凍る吐息も
ただただ求める 小さな優しさも
どうでもいいことだ 余所見してても
憶えていて 欲しい
C
狭い場所にいたよ 寂しくなんてなかったけれど 鍵を開けてくれた その音の温度がする
サビ3
雪の音がして 届かない気がして ひたすら走った 意味もなく
やがて雪は止んで 立ち止まれないまま
霞む世界
サビ4
泣き続けてる この空を被って
影法師が一つ 揺れてる
泣き声だけがする 温度は感じない
静かだ もう
忘れないで
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