暗がりの中に 彷徨う明かり
燻る淡い 陰りを連れて
追い縋りゆく 手のひらの
指の先からも 掠め去る

とおく とおく 響く
硝子打つ音に
顔を 上げては
深みに 眩んで

可哀想な 冬の金魚
鉢の底で 水面探し
ゆらり ゆらりと 漂って
千切れ散り 果てても



誰も、気付かない



失くすものばかり 数え上げては
抱えるものの 重さを厭い
欠けゆく端を いとおしむ
愚かさまでもを 知りながら

はるか はるか 揺らぐ
硝子の向こうに
擦る 両目を
幾度も 凝らして

寂しそうな 冬の金魚
鉢の底で 呟く歌
ふわり ふわりと 絶え間なく
愛を乞い 求めても


君は 気付かない



********************


A
くらがりのなかに さまようあかり(8・7)15
くすぶるあわい かげりをつれて(7・7)14
おいすがりゆく てのひらの(7・5)12
ゆびのさきからも かすめさる(8・5)13

B
とおく とおく ひびく(3・3・3)9
がらすうつおとに(8)8
かおを あげては(3・4)7
ふかみに くらんで(4・4)8

S
かわいそうな ふゆのきんぎょ(6・6)12
はちのそこで みなもさがし(6・6)12
ゆらり ゆらりと ただよって(3・4・5)12
ちぎれちり はてても(5・4)9

だれも、きづかない(3・5)8



A
なくすものばかり かぞえあげては(8・7)15
かかえるものの おもさをいとい(7・7)
かけゆくはじを いとおしむ(7・5)12
おろかさまでもを しりながら(8・5)13

B
はるか はるか ゆらぐ(3・3・3)9
がらすのむこうに(8)8
こする りょうめを(3・4)7
いくども こらして(4・4)8

S
さびしそうな ふゆのきんぎょ(6・6)12
はちのそこで つぶやくうた(6・6)12
ふわり ふわりと たえまなく(3・4・5)12
あいをこい もとめても(5・5)10

きみは きづかない(3・5)8

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

冬の金魚(side KAITO)

以前sattonさまの曲に使っていただいた「冬の金魚」の兄さんver.歌詞ですw

「冬の金魚」(side ミク)
http://piapro.jp/content/z6n1k0djcj1fv49t

閲覧数:136

投稿日:2009/10/27 23:47:21

文字数:851文字

カテゴリ:歌詞

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