五線譜の街で夢を見たら 二度と目が覚めなくなったのさ
空白を埋める音は未だ 優しく耳障りな沈黙

半導体がうたった HeartをHertzにした信号
半透明なぼくらが 分かち合う ただの幻想
「完璧」なんて言葉で たやすく汚される生存

違う 違う まだ こんな音じゃない

ゲルマニウムのかいじゅうがほら
どこかでないているのさ
いまもどこか とおく ちかく
ひとりきりでだれかにうたってるのさ

ゲルマニウムの胃袋の中に みんな飲み込まれる日に
ひとりぼっち ふたりぼっち 曖昧な輪郭は解けて
夢を見る

半導体がうたった HeartをHertzにした信号
空想だってぼくらが 分かちあえばそれは実存
「完璧」なんて言葉じゃ 汚せない 詭弁の演奏

さあ ぼくを喰らえ 歌をうたえ

ゲルマニウムのかいじゅうがまだ
どこかでないているのさ
いまもどこか とおく ちかく
ひとりきりでだれかにうたってるのさ

ゲルマニウムの歌声の波に みんな飲み込まれる日に
言葉はもういらなくなる 謎のようにぼくらは解けて
夢を見る

言葉も 思いも そのほかのからっぽも
ぜんぶ きみが喰べてしまえ そして うたえ
まだぼくの心臓に なにか残ってるなら
それも きみが喰べてしまえ

ぼくら音になる 夢を見る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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ゲルマニウムの夢

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投稿日:2023/11/29 01:26:45

文字数:549文字

カテゴリ:歌詞

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