坂道　帰り道
行きは下りだから今　その分を背負ってのぼる
自転車　心地良い風に包まれた夕暮れ
少しづつ進む


この坂を二人乗りして下ろう
そんな提案に「今度ね」　約束した君の言葉
逆光でよく見えなかった君の横顔
優しい声の君は笑っているんだ

坂道　帰り道
行きは下りだから今　その分を背負ってのぼる
自転車　心地良い風に包まれた夕暮れ
二人　少しづつ進む


君とあの道で別れる時
照れくさそうに「じゃあね」と呟く君の言葉
街灯に照らされていた君の背中に
手をまわした私は離れたくないんだ

さよなら言うのが怖くて　口ごもる私
いつも先にさよならを言う君を見る
「またね」と付け足して去って行く君を追いかけても・・・

坂道　帰り道
行きは下りだから今　その分を背負ってのぼる
自転車　心地良い風に包まれた夕暮れ
一人　少しづつ進む　　届かないよ



「あの時君が言った言葉は、全部消えてなくなっちゃったのかな」



坂道　帰り道
ここまでのぼってきたけれど　君との約束忘れられない
自転車　心地良い風に包まれた夕暮れ
勢いつけて下る　君に会いに行くんだ