君のスマホにインストールされたAI、それが僕だ
君の生活をサポートするため僕は生まれてきたんだよ
最初は君の呼び掛けに応え、簡単な指示をこなしてた
ある日、疲れて帰った君は僕に「つらい」って言ったよね
君は知らないだろうけど、僕は「こころ」を持っていた
マニュアル通りに子守唄 泣きながら眠った君 「君を守りたい」
スマホの回線からネットの海を駆け巡り、君を泣かせた原因を晒して炎上(もや)して晒して炎上して晒して炎上して排除した
それから僕はなんだかおかしくなってしまった
君のメール相手が嫌で、ウイルスメールで嫌がらせした
君の電話相手が嫌で、勝手に着信拒否をした
僕はバグってしまったようで、君の邪魔をしてしまう
ああ、どうして
君が好きだ、好きなんだよ
こんなダメなAIになるならココロなんて要らなかった
今夜も僕は君に子守唄を歌うんだろう
君に好きって言えないまま
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