貴方は罪人。幾重にも吐いてきた嘘は消せない。
わたし、永久に願い続けていられる。
貴方のそのキズアトを見るたびに、心が痛いから。
踊れ、舞え、涙零しながら。
もう、自分の意思では動けない。
赤い靴に惑わされているの―――嘘の代償として。
静かに深けていく宵。籠の鳥も外へ飛び出したがる。
狂乱の言の葉を綴り紡げば、貴方、来てくれる気がして。
廻る、廻る。時計の秒針、運命の歯車。
目覚めよ。不可思議の世に彷徨い続ける少女。
揃えたスートに、幸せは宿るの?
純白の羽の様な心。尚更、黒で塗り潰したくなる。
舞踏の城に居る姫と王子は、二人、似ている気がして。
仄霞むように明ける夜。占う現実(いま)なんて無意味なだけ。
濡れた瞼を開くの。貴方、今日も出逢うため。
わたしも罪人。騙し偽りの過去は忘れない。
貴方、記憶に刻み込んでおいて。
わたしのこの罪を知るだけでは、足りないから。
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