※ロリ誘拐とお兄さんは心配性の合わせ技
※年齢は変更されています。その他家族関係も絶賛捏造中。
※残念ながらレンが哀れなことになっています。
好きなものは好きだからしょうがない!
<1.とりあえず通報>
『さあみんなー、カイトお兄さんの体操の時間だよー!』
『は~い!』
その明るい返事に、画面を食い入るように眺めていた俺は持っていたペンタブを折りそうになった。
ちくしょうなんだこの男。Shineばいいのに。マジShinでしまえばいいのに!俺のカワイイ㌔㍉たちを周りに侍らせて「は~い!」とか毎度毎度羨まし過ぎる・・・!マジ楽園!混ぜろ、寧ろ替われ!それだktkrはいはいカイトお兄さん終了のお知ら
「レン――――――――っ!」
やべ。
気迫の篭った声に慌てて振り向くと、すごい形相の姉がすごい勢いでドアを蹴り開けたところだった。
うーん、俺のスーパー幼児タイム邪魔しないで欲しいんだけどなー。
「あー、ねーさん」
「あー、ねーさん、じゃないわよっ!あんたねえ、また学校行ってないの!?」
「早退早退。授業楽だし、ぶっちゃけ今日は暑くて外出る気にならないし」
「テレビは生で見たいし?」
「そうそう!やっぱ違うんだよな。N●Kだから録画してもCMはないとはいえ、違いにはこだわるべきだから」
「あほ!」
がごっ、となんだか嫌な音と共に俺の頭に鈍痛が走る。
痛い、というかやめてほしい。殴られる→脳細胞が死ぬ→俺の嫁達と会えなくなる→全俺が死ぬ・・・これは自明な連鎖の構造だからなぁ。ティーンエイジャーで人生が終わるのはちょっと勿体ない。
っ!
今右の子のおヘソ見えた!カモン俺の時代!もう一回こい!wktkwktk
白いお腹!つやつやの肌!そしてチラリズム。ああそれって世界の真理じゃね?
しかし期待を込めて見つめる俺の前で、残酷にもテレビのスイッチが切られる。
そんな!まあ録画はしてあるから平気だけど。
「あんたねえ、こんな自堕落な生活、16にもなって恥ずかしいと思わないわけ?」
「思わないです、ハイ!」
「思え!あんた成績半端なくいいのになんでヒッキーだのネット廃人だのニコ中だの不名誉な名前ばっかり付属してくのよ!?」
「ねーさんだってアル中の最凶のくせに」
「なんか言った?」
「言ってまそん」
素知らぬ顔で返したら微妙な顔をされた。
俺としては、そんないまさら!と言いたい。俺が「こう」であることを1番知っているのは姉さんなわけで―――だからこそ言わずにはいられないのかもしれないけどさ。
確かに高二の夏の終わりである今、進学校である高校のクラスメイトは勉強に精を出し始めている。
でもそれが俺に適用されるとは決まっていないわけで。まあなんだかんだで学年五位以内はキープできてるし問題ないっしょ。
とにかく、今の俺には勉強より大切なものがある。
それは「おかあさんと●っしょ」をメインとする神番組や神動画を見まくって萌えの補給に勤しむことだ。妄想世界の勝手に一夫多妻制バンザイ!あれもこれもどれもそれもみんな俺の嫁。嫁ったら嫁。
しかも近年は通販という便利なものも勢力拡大していて、いろんなグッズが手に入る。等身大抱き枕とか考えた人神だし!
涎を垂らす勢いでにやけると、ねーさんが一歩後ずさる。あれ、何でそんな可哀相なものを見る目してるんだろう?
思えば、自分の性格(性質?)に気付いてはや一年半。
小さい頃、女の子に興味はなかった。
小学生の頃は同級生がきゃあきゃあ騒いでるのは五月蝿いだけだったし、中学に入ってからもそれは変わらなかった。
周りが好きな子がどうの、誰と誰が付き合ってるだの言っていても興味はなかったし、興味を持つつもりもなかった。
ただ小さい子は好きだった。無邪気な笑顔と人形みたいに細くて綺麗な手足。
当時はただ年下として可愛がっているつもりだった。
ただ、単にそれじゃ割り切れない何かがあるって気付いてもいた。
でもそれがどういうことかはわからなかっただけで。
どういうことかわからなかったから、踏み出せなかっただけで。
そんなある日。
高校入試を終えて暇だった俺は友達とアミューズメントパークに出掛けた。まあ具体的に言えば、あの千葉だけど東京なネズミの国に。
平日でまあまあ空いていたからいくつかのアトラクションに乗って、あいつをパシらせ・・・でなくて、他のやつが昼を買い出しに行っているときに運命の出会いは起きた。
ちょうど、幼稚園生の集団がやってきたのだ。
(かわいーなぁ)
見るともなしにそれを眺めてぼんやりしていると、そこに友人が帰って来た。
「ん?どしたよ鏡音」
「いや、あれ」
「ああ、幼稚園生かなぁ」
「あれがなんか小さいなー、って」
「はは、まあ年が年だから」
「可愛いよな、あの年齢の頃って」
その時そいつが神発言をした。
「まあなぁ。っても今の台詞だけ聞くとロリコンみたいだぞ」
それだ。
その言葉で俺のもやもやした気持ちが一気に晴れた。
まさに神の啓示。なんという適切な言葉。
つまり俺はロリ愛で隊の一人なんだ!
というわけでその時俺は自分の本当の気持ちに気付けた。いやマジありがとう。お前がいたから今の俺がある!小学生ハアハア幼稚園生イイー、そんなすばらしい世界に入れたのはお前のおかげだ!
―――って言うと必ず「シクった。俺やばいことしたよな絶対」って返してくるけど、そんな謙遜しなくていいのに。
とにかくそれから俺は全ての幼子達を平等に愛する博愛主義者になった。
え、小さい男子も好きなのかって?
んー、俺としてはまあありっちゃありなんじゃないかなー、みたいな?可愛いのは可愛いからなあ。あれはめちゃアリ!
そんなことを考えながらニヤニヤしていたら、姉さんが非常に冷たい視線を寄越して来た。慣れてるんでダメージはないけど。
「レン、全部声に出てるわ」
「うわw鉄板ww」
「現実の会話で草を生やすな!」
「(´・ω・`)」
「顔文字を使うな!ああこの駄目っ子!ルカさんに相談しようかし」
「ルカさん!?」
そこで俺は反射神経を限界まで使って姉さんに向き直った。
「ルカさん家行くなら連れてって!」
近所に住んでいて姉さんの知り合いのルカさん。何回か会ったけど、警察官で美人でクールっぽい人だ。
でもポイントはそこでなく。
「リンちゃんに会えるかも!」
「一生家に引きこもってなさい」
えっなにそれ姉さん酷くない?
ちなみにリンちゃんはルカさんの妹。ちょうど俺の好みのど真ん中、小学生二年生だ。
いやあの子はいい!擦れたところのない無邪気な言動!いかにも子供っぽい大きなリボン!赤いランドセルが肩口までの金髪に良く映えてもうテラカワユス。
あんな子が身近にいたなんてもっと早く気付くべきだったよなぁ・・・しかも向こうは俺をお兄ちゃんと言って慕ってくれているみたいだし。いや、手を広げて「だっこしてー」とかほんと破壊兵器級!ああ俺もあんな妹欲しい。寧ろお嫁さんにおいで。
ああああ、そういえばあの「およめさんにしてね」発言は本気だったのかな!本気にするよ俺!リンちゃんが結婚出来るようになるまで9年かあ・・・でもその頃リンちゃんは今の俺の年齢な訳で、それってどうだろう。俺は21歳、多分大学生か。
ちょっと駄目かも。やっぱりロリとしての最盛期は小学校低学年までだしなー。あ、でも俺が大人になったら許容範囲広がるかもしれないなー。
悩んだ挙句、俺は一つの名案を導き出した。
そうだ、光源氏計画があるじゃないか!
かの紫式部の時代から伝わる花嫁教育。それ即ち、成功すれば未来の嫁に自分の好きなオプションをいくらでも付けられるという壮大な計画!(違います)
いやいいよそれ。今から俺好みのロリっ娘にあれやこれやうんそれってやばいイイ!
美味しいですハアハア
そしたら18歳以上のロリっ娘だって夢じゃない!大人だけどロリ、そんな存在がいたりしたらそこって何て言う楽園ですか。
いや大人かつロリっ子って正直ちょっと邪道ではあるけど永遠の夢だよなー、それってなんて俺の嫁!?
そうと決まれば早速取りかからねば!ふふふよぉーし、リンたん、お兄ちゃん今迎えに行くからねー!!
「あのさールカ、ちょっと相談あんだけど」
いや姉さん、暴走したのは俺が悪かった。
でもだからって殴り倒して椅子に縛り付けるって軽くドメスティックバイオレンスですよね?
あ、やめて、酒瓶だけはやめて!!!
コメント2
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ブクマつながり
もっと見る神は俺に微笑んだ!
<7.とりあえず完結>
俺はいまだかつてないくらいにハイテンションだった。
夢なら覚めるな、俺の嫁ktkr
だらしなく緩みそうになる頬を全力で引き締める。もちつけ俺。犯罪、ダメ。絶対。だって逮捕されたらリンたんに悪い虫が付いても駆除できないし!それはひっじょーにまずい事態だ。
へ...犯罪じゃないよ? 7
翔破
わたしには好きな人がいます。
<番外編>
わたしはリン。小学校二年生、7さい。
学校は4時間じゅぎょうで、きゅう食はあったりなかったりします。
いつもおうちにかえるのは1時半くらい。
ルカお姉ちゃんがかえってくるのはけっこうおそいけど、リンはさびしくないよ。
だって、おにいちゃんがあそんでくれるから...犯罪じゃないね。
翔破
暴走と自制の狭間で。
<5.とりあえず妥協>
すっかり動かなくなったバカイトをワクワクしながらじっと見る。まるでしかばねのようだ。あ、いや実際屍か。
ふふふふ、見たかロリコンの力。正義の鉄槌は貴様に下された、さあ止めを刺してやる!・・・と行きたいところなんですが。おかしなことに俺の心の中には違う気持...犯罪じゃないよ? 5
翔破
・ミクちゃん視点です。
・お兄ちゃんがセクハラです(断言)。
つける薬は無いようです。
<4.とりあえず叱責>
「「ごめんなさい」」
レン君とお兄ちゃんが暗い表情で謝った。
ごめんなさいじゃないよ、もう!特に、
「おにーちゃんっ!」
「み、ミクごめんなさいご近所迷惑でした」
「それもそうだけど、私が...犯罪じゃないよ? 4
翔破
・まさかのミクオ登場。派生キャラが苦手な方はご注意ください。
邪魔だったら取り除けばよくない?
<3.とりあえず登校>
「あ、レンくんおはよう!」
「おはよレン」
鬱々としていた俺は後ろからかけられた声にちょっとだけ振り返った。
並んでいる二人の姿。いかにも学生っぽい清潔さを微妙に羨ましいと思ったり...犯罪じゃないよ? 3
翔破
・MEIKOねーさん視点です。
そんな子に育てた覚えはありません!
<2.とりあえず相談>
「というわけなのよルカ」
「・・・成る程」
ルカは額を押さえて呻いた。
私も全く同じ心境。なんというか、ここまで駄目な子だとは。話してみると酷さが良くわかるわ。
「いつか法規制に掛かるものにまで手を出すかもし...犯罪じゃないよ? 2
翔破
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ご意見・ご感想
Aki-rA
ご意見・ご感想
光源氏計画キター!
しかも6まであるとか神すぐる(´∀`)
さすがレンの将来が不安になる作品を書かせたら天才、神様、マスターですね。
これからもよろしくお願いします
2010/11/12 07:32:16
翔破
こちらが当店一番人気になります(笑)
多分、うちの数あるダメレンのなかでも既に手のつけようがない奴の内の一人だと思います。
イケレンって本当に都市伝説ですね!
2010/11/12 13:20:02
翔破
ご意見・ご感想
>Ж周Ж さん
本当に予告通りにしてしまいました!
レン、KAITO、ごめんなさい。キャラを壊します。
2009/11/29 10:24:30